アガペーCGN第57次:2014年6月1日(日)~5日(木) 岩手県大槌町
「和太鼓 三宝会」の皆様との巡演は今回で5回目。今回は、地元で常日頃地域・施設の方々のために身を粉にして仕えておられる各代表の方々と連絡をとりながら、16ヶ所での公演と、5軒ほどの訪問ができました。三宝会の2人と、部分参加の神山みささん(1日~4日朝)をゲストとし、男性3人、女性2人の巡演となりました。
2か月前に訪問した際、お話を伺っていく中で分かったことは、「野外ですることのメリット」でした。野外で公演すれば、「目に見えない心の垣根を超えやすくなる」のでは・・・と思い、連日炎天下の中でしたが、「奉仕者は熱中症対策をしっかりとしつつも陽の当たる所」で、「地元の方々にはテントや木陰」で実施しました。結果は、予想通り。老若男女、地域、各施設などを超えて、各所で様々な人が参加してくださいました。多くの場所では、360度の野外ステージとなりました。
6月1日(日) 晴れ
12時50分 東京出発
安達太良SAで水分補給。シュワーチ!
ウルトラマンの目が光っていました。この自販機で購入すると、ウルトラマンがしゃべります!
20時過ぎに大槌町の宿に到着
6月2日(月) 晴れ
7時起床
宿を8時半に出発し、一つ目のA高齢者施設へ向かい、準備。
早めに準備ができたので、近くの港に向かうと、仲の良い漁師さんが「ウニ」を下さった!!!しかも、バフンウニまで「美味しいよ~食べて☆」と下さった!ウニは日によって値段が変わるようですが、普通のウニで1Kgあたり1万3千円だそうです・・・。「もっと食べて、もっと食べて。美味しいか?」と勧められ、一人2個ずつ食べました☆ウニは生きており、体の針がウニョウニョ動いていました☆生きてるウニを初めて触りました!
A高齢者施設の公演には、保育園のお友達や、人生の大先輩たちや、職員の方たちの合計約百名が、1時間、歌や太鼓に耳傾けて楽しんでくださいました☆太鼓の体験コーナーも盛り上がりました☆
その後、「アガペー食堂(最近のアガペーCGNでは、ほとんど昼食と夕食をここで食べているので、隊員たちの間でこの呼び名がつきました)」に直行☆ 「ただいま~♡」「おかえり~♡」
まさに故郷です。実家に帰った心境です☆第三の故郷です☆美味しい食事を食べて栄養補給☆
午後はB高齢者グループホームからスタート。30人以上の人たちが45分の公演と和太鼓体験に参加してくださいました☆たとえ近くの所でイベントがあっても、バスがないし、みんなで移動するにはスタッフも足りないので、毎回訪問を喜んでくださいます☆みなさん、3年前から比べると、ずいぶんと穏やかな表情になってこられました☆
その後、C多目的集会所で1時間の公演と和太鼓体験コーナー。45名ほどが参加してくださいました。保育園からも13名来てくださいました。避難所時代はよく通った場所でしたが、その後、この付近に仮設住宅がなかったので、久しぶりの公演となりました。近くの復興住宅からも参加してくださいました。
この日の最後の公演は、D仮設にて1時間の公演と和太鼓体験コーナーでした。約40名。子ども達も興味をもって見てくれ提案した☆
その後、地元のために身を粉にして働いておられるEさんを訪問。2時間ほどお話できました☆Eさんによると、「復興は確かに進んでいる」と力強く語ってくださいました。
19時半~「アガペー食堂」にておいしい夕食をモリモリ食べ、明日に備えました。新鮮な刺身や、赤かぶの酢漬け、味噌汁など美味しかったです!!!
6月3日(火) 晴れ
早起きできたので、7時過ぎ~まで昨日とは違う大槌漁港にセリを見に行きました。どんな魚がどのぐらいとれているかのチェックのためです。ちなみに、昨日はマグロがとれたようです☆
毎朝朝食は、生野菜をたっぷりと摂取しました☆
宿8時半出発。
10時~F幼稚園にて90分の公演と、和太鼓体験コーナーに約70名が参加してくれました。公演のトップバッターは昨日のC多目的集会所に続き2度目の出演のG君(ジョイフルハウス)のウクレレで「ハッピーバースディ」からのスタート☆G君も楽しんでくれました☆将来が楽しみです☆その後、みさちゃんと、三宝会の演奏。手拍子や歓声が飛び交っていました☆演奏後、かわいい子ども達から「四葉のクローバー」と「花の首飾り」をプレゼントして頂きました☆
「アガペー食堂」にて昼食。大満足の内容とボリュームでした☆
14時~今回初めてH仮設集会所にて公演させて頂きました。45人の方が1時間の公演を楽しんで下さいました☆みさちゃんは、F幼稚園でもらった花の首飾りを頭にかぶっての公演です☆幼稚園のお友達の愛がいっぱい広がっていく感じがしました☆和太鼓も最高級に喜んで頂けたようです。終わっても帰られる方はほとんどおらず、「太鼓」や「支援活動」についてなど、色々と話が弾みました。
さすが祭りの町、大槌町。笛や太鼓の音に合わせて踊ってくださいます。「すごいですね~」と声をかけると、「毎日踊ってるから。でも、去年ぐらいからだよ。また踊りだしたのは。2年間は踊る気にならなかった」「夏祭りも秋祭りもあるから来てね」・・・とのこと。
16時~I公園での1時間の公演には150人以上の子ども達が駆けつけてくれました。保育所のお友たちが約30名、小学生が50名ほど、中学生(部活途中の休憩タイム)、近所の方たちが大声援を送ってくれました。わざわざ車を止めてみて下さる方も多数。
夕食はもちろん「アガペー食堂」で☆チキンとひじきの味付けが最高でした!もちろん、全て激ウマです!あまりにも、種類が多いので、毎回まずは少しずつ一通り取り皿にとります。でも、正直それだけでお腹がいっぱいになるので、それが残念(笑)。でも、チキンとひじきは「おかわり」しました☆
「私たちのお母さん(Jさん)」の旦那様との至福のひと時☆Jさんは、毎日(震災前から)体が不自由になられた愛するご主人様の看病をしながらも、常に「今、私に何ができる?」を自問自答し、気づいたことをすぐに実践してこられました。未だに、夜も1~3時間睡眠程しか寝ることができないようですが、それでも、みんなのために働き続けておられます。「私をここまでかきたてるのはみなさんに対する感謝。感謝が原動力になっているのよ。」とのこと。このJさんと旦那様のために、みさちゃんにご主人様が元気な時によく歌っていた2曲とオリジナル1曲を歌ってもらい、その後、一緒に手をつないで心を合わせてお祈りできました☆ご主人様は左手で指相撲をするのが得意とのことで、私もやってみましたが、一度捕まると離せないぐらい力強かったです。
6月4日(水) 晴れ
8時半宿出発 城山の高台からの景色を見ると、復興の様子がよくわかります。ここで各自、静まり祈りの時。
みさちゃんとの巡演は、ここまででしたが、すごく楽しかったです。ありがとう!
10時~K仮設集会所前にて和太鼓の演奏で1時間。50名の方々が、思い思いの場所から楽しんでくださいました。建物の中から見て下さり、そこから拍手を送ってくださる方もありました。
軽快な太鼓の音に合わせて自主的に踊ってくださる方々もチラホラおられ、しかも、その踊り故に相当盛り上がりました。
このようなイベントがあるとは知らずに、太鼓の音がしたから「どこだろう?」と、自転車を走らせ、駆け付けて下さった方々もおられました。
昼食は「アガペー食堂」でインターバル。今年初そうめんを頂きました。美味しかったです。朝の大量の生野菜と、このおいしい昼食、夕食のおかげで炎天下の中でも体調が守られたのだと思います。コロッケも美味しかったです。とにかく、全てが美味しい。精神的にも、肉体的にも、このアガペー食堂に来ると元気になり、安息できます。
13時過ぎからL障害者施設にて40分の公演。初めてでしたが、75名が相当盛り上がり、歓声がすごかったです。「ヨッ、日本一☆」「アンコール~!!!」「カッコいい!!!」「ワァ~☆」。ライブ感覚で、相当盛り上がっていました。また、和太鼓体験では、全員の方が自分なりの方法で太鼓を打ったり、さわったり、音を楽しんだりされていました。相当楽しかったようで、利用者さんからも職員さんからも「是非、また来てください!」と声をかけて頂けました。
15時~M仮設にて60分の公演に40名の方が来てくださいました。2歳ぐらいの子が、太鼓好きでとても盛り上がりました。最後の1曲は三宝会のお兄さんと一緒に演奏し、お兄さんの真似をしてすごくかわいかったです。
18時~N商店の前で1時間弱の公演。この場所で初めてのイベントでしたが、なんと予想以上に100人以上の方が駆けつけてくださいました。特に、でんでん太鼓をもって一番前でかぶりついて鑑賞してくれた双子の2歳児がすごかったです・・・三宝会のお兄さんの演奏中は、目をサラのようにして静かに見てるかと思いきや、「太鼓体験コーナー」では連打が連発・・・将来が楽しみです☆観客は360度に散らばり、思い思いの場所で鑑賞☆
「アガペー食堂」にて絶品の夕食☆フワフワ卵も、魚も絶品!
その後、Oさんと2時間ほどお話☆震災後~今日までのお話を分かち合って下さいました。隊員の一人はこの話が一番今回の巡演でココロに残ったと言っていました。確かに、私たちだけが聞くにはもったいなかったです。「明日の心配をしないで、今できることを精一杯全力投球で生きておられる生き様」にいつもにもまして感動しました。
6月5日(木) 晴れ (栃木からは雨)
朝食を食べてから、宿の掃除を済ませ、荷積みをして、7時40分に出発!本日は最後の3公演。
まずはPガソリンスタンドにて3曲演奏。どこかでイベントがあっても、仕事中に行けないので、すごく喜ばれました。彼らの希望で朝7時50分~の公演でした☆途中、通りがかりの大型バスのお客さんが窓を開けて聞いてくださったり、写真をとってくださったり・・・ガソリンスタンドで忠実に働いておられる2人のために演奏するつもりが、いつの間にか多くの人が楽しんで下さいました。
8時半~ラジオ体操をQ仮設のみなさんと一緒にした後、1時間公演。35人の老若男女が参加してくださいました。代表の方からの要望におこたえし、始めに海に向かって鎮魂の思いを込め、真心からの演奏。泣けてきました。
ワンちゃん(犬)の参加も5匹で、参加率が高かったです。『野外でやって良かったなあ』と改めて思いました。ことの一つの例です。特に「獅子」が出てくると、ライバル心が出てくるのか、「ワン!ウ~、ワン!」と吠える犬が多かったですが、野外での公演のために、飼い主も他の方もお互いに気をつかうこともなく『よかったなあ~』と思いました。テントの下は、涼しく、風も通るので快適とのことでした。
R高齢者ディサービスの野外にて演奏27名。近くの仮設などからも来てくださりました。
ここでは、お互いがお互いを踊りに誘い、太鼓と笛に合わせて踊りだす方が多かったです。
その後、Sディサービスの中で演奏。若い調理師さんと写真を撮っていたら、向かい側におられた人生の大先輩の方も「ピース☆」。思わず、このお母さんとも一緒に写真を撮らせて頂きました。
13時~今回最後のアガペー食堂での食事。本当に本当にお世話になりました!!!机に並んでいた大量の食事が、残ったのは、ごくわずか・・・。たった4人なのに相当食べてしまいました。ニシンの子持ちの焼き魚は皆初めて食べましたが、激ウマでした!
その後、数軒ご挨拶回りしてから東京に向けて出発。
帰路、この数日のいろんな場面が思い起こされました・・・。どこもここもボランティアの訪問が激減しています。特に、大槌町まで足を運ぶボランティアは非常に少ないです。チームの中にリピーターで訪問する者が一人でもいると、それだけですごく喜ばれます。愛は共にいることかもしれません。祈りは時間と空間を超えますが、実際に一ヶ月に数日というわずかな時間ですが、大槌町を訪問できることは感謝です。今後も、特に各地域のリーダーたちが倒れないように、祈りつつしっかりと連携をとっていきながら、少しでも『誰かの喜び、希望につながれば・・・☆』との思いで奉仕をしていたら気づいたらここまで来ました。今後も微力ではありますが『共に進んでいけたらな~』と改めて思いました。
栃木あたりから突如今回初めての雨が降ってきましたが、傘を一度も使用することなく、最後まで守られました。感謝!
みなさんお祈りありがとうございました!