教会は「アガペー共同体」
― 淀橋教会が目ざすもの ―
「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」
ヨハネによる福音書13章34節
わたしたちは、教会とはその本質において「アガペー共同体」であるととらえています。「アガペー」とは、まさにキリストの十字架において顕された愛であって、この愛は相手のために、しかも自らに害を与え、敵対してくる相手のためにさえ、あえて自己犠牲を払い、不利益を甘受し、かつその相手の救いと真の祝福のために自らを献げ、奉仕に徹する心と生活にほかなりません。
淀橋教会は、このキリストの愛を受けた者が、キリストの「アガペー」にならって互いに「アガペー(愛)」し合い、さながら一人の人間であるように和合して一体となり、天地万物の創造主なる神のみ旨に従って、「アガペー」の主なるキリストがあたかも今ここに歩んでおられるさまと見えるような、麗しい聖なる共同体となることこそ教会のあるべき姿であるとして、これを目ざしています。また、わたしたちのかかげる「ホーリネス」も、この「アガペー共同体」形成という美しい聖徒の交わりのうちに宣証されるものであります。
わたしたちは、このような理念に基づく教会形成と宣教の働きにおいて、常に全日本的、全世界的視野に立ち、日本の、また世界の人々および教団・教派を超えた諸教会に向って「開かれた教会・奉仕する教会」であることを表明(「アガペー共同体宣言12ヶ条」(1999年))し、性別、年齢、人種、国籍、言語、教育、貧富、風俗習慣等一切の相異を乗り越えて、常に一つの「アガペー共同体」となる教会の実現に向って祈り進んでいます。
淀橋教会は、このような理念を生活化、実現化するために機構(組織・人事)、環境(建物・施設)その他すべての点において「アガペー共同体」の精神が浸透して行くように、常に主のみ前にあって謙虚かつ真摯な歩みを日々勤しみ励んでいます。
ウェスレアン・ホーリネス教団信仰告白
わたしたちは信じ、告白します。
聖書六十六巻は、神の霊感によって書かれ結集され、キリストを証しし、福音の真理を示す教会の唯一の正典です。聖書は聖霊によって、神と救いについて十全な知識を与える神の言であり、信仰と生活との誤りのない規範です。
主イエス・キリストによって啓示され、聖書において証しされる唯一の神は、「父・子・聖霊」である三位一体の神として存在し働かれます。御子はわたしたち罪人の救いのために人となり、十字架で御自身をささげ、死より甦り、わたしたちの贖いを完成されました。
神は恵みによってわたしたちを招き、ただキリストを信じる信仰によって、罪を赦して義とし、新しい命に生かし、神の民とされました。この恵みのうちに聖霊はわたしたちを聖め、キリストに似たものとし、聖霊の実を結ばせ、教会を建て上げ、愛の御業を成し遂げられます。
教会はキリストの体であり、恵みによって召された人々の共同体です。教会は公同の礼拝を守り、福音を正しく宣べ伝え、バプテスマと聖餐との聖礼典を執り行い、地の塩・世の光として愛のわざに励みつつ、主の再臨を待ち望みます。
わたしたちはこのように信じ、代々の聖徒と共に、使徒信条を告白します。
「我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。
我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、処女マリヤより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちより甦り、天に昇り、全能の父なる神の右に座したまえり、かしこより来たりて生ける者と死ねる者とを審きたまわん。
我は聖霊を信ず、聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、身体の甦り、永遠の命を信ず。」
アーメン
(2009年3月26日 第9回年会にて採択)