第65回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
天気にも恵まれて気持ち良い秋空の下、第65回の「@よどばし」カフェが開催されました。
司会者より「10月には台風が3回上陸し、今なお、後片付けに追われている方々も沢山おられます。人生には色んな日があります。皆様の御助けを祈りつつ、困っている人たちに寄り添えるように一日一日歩ませたい願いを込めながら・・・」との挨拶を頂き初めての方もご一緒に、テーマソング化している「365日の紙飛行機」を大合唱させて頂きました。
そして、樋野先生の前半の講話です。
☆「365日の紙飛行機」
→どう飛んだか、どこを飛んだのかが重要
☆「地域をつなぐ地域包括ケア」
→積極的に活動し、より強固なチーム医療を提供する
→人間は自分では希望のない状況だと思ったとしても、人生の方からは期待されている存在であると実感する深い学びの時が与えられている。その時、その人らしいドリームが発動してくるであろう。ビジョンは人知を超えて進展することを痛感する日々である。
→自分の置かれたいかなる境遇にもかかわらず人生のバージョンアップの邂逅であり、複眼の思考をもち、視野狭窄にならず、教養を深め、時代を読む種まきであろう。
☆「日めくり 人生を変える言葉の処方箋」 11月1日発売
☆「教会でも、がん哲学外来カフェを始めよう」 12月頃に発売
☆「がん哲学外来カフェは7千箇所が必要」
→1万5千人に1ヶ所カフェが必要
→歩いて(自転車)行ける距離
→日本の教会の数。
→教会は場所をとりやすい。
→「がん哲学外来」はがん患者は6割。うつ病や不登校の子の参加も多い。
→全国に約200カ所のカフェ。そのうち、教会のカフェは約50カ所。
☆「ベトナム語に訳された樋野先生の本」
→ハノイとホーチミンで講演会(来年予定)。
→「良い人生は最後の5年で決まる」の翻訳
→韓国語や中国語でも樋野先生の別の本を翻訳されている
☆「人生は思い出づくり」
→冗談ぽいことを本気でする
☆「希望を持っている人を誰が病人と呼ぶか」
→「病気」と「病人」の違い
→寝たきりの人でも、がんの末期の方でも明るい人がいる。
☆「長島愛生園」ハンセン病の施設
→2冊書いた91歳の方から「1本の道」を頂いた。
→神谷美恵子が本を出したみすず書房が出した。神谷は、長島愛生園で働いた。
→91歳の方と87歳の方について聞くと「園長先生を尊敬していた。接してくれた時、優しかった。」
→施設を出てもよいが、再び施設に戻って来られる人もおられる。
→昔は千人以上おられたが、今は140人程。毎年40人程天へ凱旋。
→どんなに苦労しようが、最後の5年間、穏やかに過ごせる場所があったら良い。
☆「最後の5年間」
→いつから最後の5年かわからない。
→毎日毎日最後の5年だと思って全力を尽くして生きる。
そうすると誰かが助けてくれる。
→過去のことを思い煩っても仕方がない。
→困っている人と一緒に困ってくれる人がいる
その後、個人面談(4人)&テーブルトークタイムでした。感想を聞いてみました。
☆「樋野先生との面談緊張しませんでした。(先生は)すごく優しかったです!」
☆「新しい気づきを与えられました。」
☆「初めて来ました」
☆「5年程カフェの皆勤賞でしたが、がんの友人を天に送ってから、色々と思うところもあり・・・今日1年以上ぶりに参加しました。人生の大先輩の方たちからも多くの良きお話を伺い、意味のないことは一つもなかったんだなあと改めて思えました」
☆「それぞれに患難、苦難があり、一人ひとりのお話が尊いと思いました」
☆「素晴らしかったです。楽しめました。良き思い出ができました」
☆「肺がんの友人の希望でお茶を月に数回していたけど・・・半年ほどたって『がんじゃないあなたには分からない』と拒絶されてどうしていいかすごく悩み、カフェに来るきっかけになりました。友人と一緒に過ごした日を思い返し、お茶を飲む約束ができただけでも良かったかなって思いました」
☆「『最後の5年』で持ち上がりました。2~3年ぶりに参加された方も交えて良い貴重なひと時となりました。」
その後、樋野先生の後半の講話です。
☆「赤鼻のトナカイ」
→サンタがいじめられている赤鼻のトナカイの個性を引き出した
→自分の利点を引き出してくれる人物に出会う
☆「喜んで小さなことに大きな愛をこめる」
→ヨハンナ・シュピリーの小説「アルプスの少女ハイジ」
→ヨハンナ・シュピリーがこよなく敬愛したゲーテ
「涙と共に パンを食べた者でなければ 人生の味は分からない」
☆「もしかすると この時のため」
→エステルがエステルのおじさんに言われた言葉
→エルテル「もし私が 死ななければならないのでしたら、私は死にます」
→使命を引き出されると 自分のことは無頓着になって、人のために何かをやろうとする。
→人間は言葉をしゃべる動物。
☆「個性」
→動物の種類は約140万種類
→植物はもっと多い
→それぞれに個性があてられている。
「ゴリラ」と言われても、「パンダ」と言われても喜ぶ。
☆「がん患者が 冗談ぽいことを 本気でやると 何か与えられる」
→他の人がやると馬鹿にしてもがん患者がやると「私も入れてください」となる。
☆「夢を追いかけて行ったら夢は逃げる。しかし、持ち続けると寄ってくる」
→持ち続けると「出会い」がある
☆「一言で言う訓練」
→聞いたことをそのままいう訓練
→樋野先生は19歳から訓練
→相手が苦痛にならない訓練
どうですか?すごいですね!
「いかに良き選択をするのか」「死んでも夢は実現する」「家族を超えた温かい関係の重要さ」・・・メディカル・カフェのビジョンを与えて下さった。
今日もすばらしい言葉の処方箋を下さり、生きる望みと力をありがとうございます。「良き思い出づくり」を与えて頂き、「良き選択をしていく自由意思が与えられている」ことを教えて頂き感謝でした!尊い個性を、尊い未来を見つめつつ、ここから歩み続けて行きたいですね☆来月も、「底の抜けない空っぽの器」を用意させて頂きますからどなた様もお気軽にどうぞ。今回学んだことを、家族や友人たちと分かち合うことができますように・・・またの再会を楽しみにしております☆ますます各地のメディカル・カフェも用いられますように!
「言葉の処方箋」は、効果満点です!
次回は12月12日(木)13:30~16:00です☆
もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆
2019年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。
※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!
「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。
とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※2019年の予定は こちら
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。
現在約150カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!