第63回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
今回も、「底の抜けない空っぽの器」を用意させて頂きました。
来た人が、水を入れてくださる・・・
それぞれに良き時を過ごせたようで感謝です!
人生、良き選択の連続ですね!
☆「今日は沢山の人だね」
☆「63回目、すごいね!」
☆「人は思うよりも一人ぼっちじゃない」
→「犬のおまわりさん」
困っている人と一緒に困ってくれる人
→「365日の紙飛行機」より
♪人は思うよりも一人ぼっちじゃないんだ~
すぐそこの優しさに気づかずにいるだけ~♪
→「ドラえもん」より
♪靴を履いて外にでましょう~大丈夫 一人じゃないよ♪
→部屋に閉じこもって一時間一人で考えると外に出られる。
中途半端に悩むと一日中悩む・・・。
→一人で部屋で静かに一時間深刻に悩む習慣をつける。
(=読書をせよ!)
疲れるから外に出られる。
自分のこと以外のことがテーマになる。
→動物は本を読めない。
→若い時に「全集」を読む
南原繁(10巻)、内村鑑三の全集(38巻)、新渡戸、矢内原の全集などを読む。
☆「風貌を見て心を見る」
→病理学
☆「ビジョンとドリームがなくなると人は寝る」
→樋野先生が同じ話を大学生と小学生にしても・・・
☆「日本肝臓論」
→「日本は肝臓のような国になれ」
→一個の受精卵から約200の組織・臓器がある。
世界の数も約200。世界平和の秘訣。
→正常な時には何も言わない 「ほとっけ」
しかし、何か(炎症)が起こると体全体が悩む。
→生命現象から具象的に語る。
→ 肝臓の特徴5つ
①正常な時にはおとなしくしている。ごちゃごちゃ言わない。
②再生能力抜群。3分の2切っても2週間で再生する。
③異物に寛大。
④解毒代謝作用。
⑤血中の蛋白質の80%は肝臓で作られている
→「嫌」とは言わない人物になる。
☆「ほっとけ、気にするな」
→譲るだけ譲ると「日間(ひま)」になる
太陽の光が反射して尊厳に触れる。
「役割」「使命」が与えられる
→「日本人の特徴」
昼は華やいだ生活をしていたとしても夜の6時になると無性に寂しくなる。
→「人と比較」してる間は、「使命」が与えられない。
☆「あなたの行くところに私も行きます」
→ルツが義理のお母さんについていった・・・
☆「これしかない」by 夏目漱石
→「坊ちゃん」 『東京にまさるのは道後温泉しかない』
→「三四郎」 『日本が誇れるのは富士山しかない』
→「あれもこれも」ではなく、「これしかない」と言える人物になる。
=純度の高い専門性
☆「謙遜かつ大胆になる」
☆「今後の講演」
→「見据える勇気~がん哲学エッセンス」14日
→「医療のすき間を埋める~個性を引き出す」 15日
→「仕える管~心の中に種を蒔く」16日
→企画者がタイトルをつけてくださるとどこにポイントを置くのかが分かる。
→スライドは同じ
☆「病気であっても、病人でない」
→希望をもって生きる人は病人でない。
→病気は誰にでも起こる。病人は自分で思う。
☆「人間はいつも2つの道に分かれる」
→どちらの道に行くかは自由意思。
→同じ状況にあっても、悩み苦しむ人と、生きる喜びにあふれている人。
この違いはどこから生まれるだろうか? By 神谷美恵子
☆「神谷美恵子」
→前田多門の娘。前田多門の仲人は新渡戸稲造。
→美恵子が3歳の時に、新渡戸は行って膝に抱いてあやしている。
美恵子の一生の思い出
→43歳でがんになり、生きがいを求めてハンセン氏病施設の長島愛生園で精神科医として勤めた。患者の生き方が2つに分かれていることに気づき、「生きがい」を出版した。
☆「にもかかわらず」
→境遇に関わらず!
→「人生いばらの道、されど宴会」 毎日宴会
→毎日毎日を全力を尽くす
→自分でできることは全力を尽くすが、自分でコントロールできないことは受け止めるしかない。
4名の方の個人面談がありました!
「面談で来て本当に良かったです。進むべき方向が見えました」
「悩みが解消しました」 ※解決と解消は違います
などの感想が聞けました。それぞれに涙ながらに感動を語ってくださいました。
また、テーブルトークの感想を聞いてみました。
☆「がんとの戦いの中で、毎回来ることはできませんが、体調が良い時には来させて頂いております。
楽しみにしてきました!ありがとうございます!」
☆「顔を見たことはあるけど初めての人たちとのトークタイムでした」
☆「今日初めて出会った者同士でしたが、これからこの4人は絶対に離れなれないような気がするほど、良き時となりました!」
☆「私(テーブルリーダー)以外は、全員初めて来られた方3名でした。全員初対面でした。」
☆「真面目のかたまりの私にとって樋野先生のおっしゃる『ほっとけ』で励まされ悩みが解消しました」
☆「私は、がん患者でしたが、他の3名は、家族の方ががんで今回来られていました」
☆「家族ががんで、カフェを立ち上げたいと思って勉強に来させていただきました」
☆「色々あったけど、なんとか乗り越えて今がありますが、私も誰かの助けになりたいです」
☆「待ちなさい」
☆「樋野先生の話にほっこりしました。」
☆「自分や家族のがんの治療や、今の状態などを分かち合いました。短いようで長いようで短い時間でしたが、医学の知識がすごく高まった貴重な時でした。」
そして、後半の樋野先生の講話です!
☆「マゼランとデカルトの違い」 ※先月の出された宿題
→マゼランは、目標が明確でなく、やる人物。やりながら考える。
→デカルトは、物事を決めた通りにやる人物。決めてから定まった方向に行く。
→人間には2つのタイプがあるが、両方いると物事が進む。
マゼラン型とデカルト型。
☆「三重苦のヘレンケラーに付き添ったサリバン先生」
→約50年一緒に居た。
→そばで、面倒を見てくれるサリバンがいたからヘレンケラーは、「世の中に残った」
→サリバンが人生の目を開かせた
→サリバンのような人物に会う
☆「私は一人の人間に過ぎないが、一人の人間ではある。何もかもができるわけではないが、何かはできる。だから、何もかもできなくても、できることをできないと拒みはしない」 ヘレンケラー
→できることを「嫌」と言わない人物になる。
☆「人間は自分では希望のない状況だと思ったとしても、人生の方からは期待されている存在である。そのことを実感する深い学びの時を与えられている。その時、その人らしい発動してくる。」
→人生に期待してはいけない。人生から期待されている。
→個性が引き出される。
→希望は、明日が世界の終わりでも、今日リンゴの木を植える行為になる。
(役割意識と使命感の自覚へと導く)
→ほとんどどうでもいいことばかり。「ほっとけ」「気にするな」
なくても良いものに縛られるな。
→なくてならないものは多くない。
☆「『レットへリング』に気をつけろ」
→相手をその気にさせて、相手を間違った方向に行かせる人物。
→レッドへリングの人が多い。
☆「自らの『強み』を基盤とする」
→複雑な問題を焦点を絞り、単純化する。
→なくてならないものは多くないと気づく。
☆「自分が犠牲になっても心が豊かになる」
→明日死んでも良いと思えるようになる。
→自分の寿命に無頓着になる。
→自分の命が最も大切と思っていたら縛られる。
→自分の命よりも大切なものがあることに気づけば、自分の命に無頓着になる。
自分のことが気にならなくなると、日間(暇)になる。
→自分のことで忙しくしていると、忙しくなる。
「私は忙しいからできません」
→人のことで忙しくしていると、日間(暇)になる。
「ノー」と言わない。
☆「センター試験に樋野先生の文章が出た」
→どこかの本から引用
☆「なぜ、永遠に生きれないのか?」
→平等
☆「生きて120年」
→モーセの時代から120年
→アブラハムは175歳で死んだ
→ノアは950歳
→アダムは930歳
→生物は1000年まで生きられるのであろう!
→分裂して、劣化するから死ぬ
→劣化の原因をつくったのがイブ(蛇の誘惑にまけた)
☆「劣化の原因」
→言葉に付加と削除
→「もしかすると」
→人の誘惑に負けたらダメ
→嫌な人間が「おもしろくない」と立ち去る人間になる。
下を向いてお茶を飲む。弁解すると必ずつけこまれる。
→嫌なことが少なくなり、個性が輝いてくる。
☆「存在自体に価値がある」
→人間は普遍性だが、個人は特殊性。
→人間であることは平等だが、特殊性は個性だから自分で磨いていく必要がある。
→人間は自由意思で選ばないといけない。
→選ぶことが特殊性。自分で選んで進む。
人から強要されて動くのではない。
→イエスも可能性は与えるが、強制していない。選ぶのは自分。
☆「曖昧なことは曖昧に答えるのが科学的」
→医療も治療も確実性はない。70%のレベル
→グレーゾーンを確信をもって語るには愛しかない。
「わかりません」
相手が、自分のことを思っていると感じれば慰められる。
→「何を言ったかではなく、誰が言ったかが重要」
→自分が言うことで、相手が慰められる人物になる訓練をする。
☆「内村鑑三に悩みを問いに行った矢内原忠雄・・・」
→「あの内村先生に相談に行ったけども、内村先生も『私も分からない』と言った」
それを聞いて矢内原は慰められた。
→内村先生でもわからないので、問題が解消した。
☆「がん哲学外来のきっかけ」
→矢内原忠雄の葬儀で、南原繁が弔辞を述べた。
「矢内原忠雄は、東大総長をやめて、『悩める学生のために本郷通で本が読める場所をつくりたい』と言っていたが、夢果たせず死んだ。」
→樋野先生は、矢内原忠雄の夢を果たすためにカフェを開いた。
→矢内原忠雄が第一高等学校の時の校長が新渡戸稲造。新渡戸は、「悩める学生は、校長室は敷居が高いから来れない」といって木曜日の午後に、第一高等学校の近くに家を借りてカフェを開いた。そこに矢内原忠雄も参加した。
→昔も今も、悩める人々のためにカフェを開いている。
何の解決にもならないが、ただお茶を飲む場所をつくっている。
「新渡戸稲造、矢内原忠雄がやったから、まねてるだけ」 by 樋野先生
☆「空っぽの器」
→頑丈な器ならば、必ず誰から水を入れていく。
→空っぽの器を大きくするだけ。
→空っぽの器に水を入れるのではない。
どうですか?すごいですね!
参加されておられる方のバックグラウンドや病状などはそれぞれに違いますが、樋野先生の言葉の処方箋が、今日もずっしりとそれぞれの心に落ちたようです。
多くの方々と樋野先生の話を聞けて本当に感謝な時でした。それぞれのテーブルで、本当に楽しそうに話ができている様子を見せて頂きまして、このカフェが恵まれ、祝されていることを感じることができ、すごく励まされました。来月も、「底の抜けない空っぽの器」を用意させて頂きますからどなた様もお気軽にどうぞ。今回学んだことを、家族や友人たちと分かち合うことができますように・・・またの再会を楽しみにしております☆ますます各地のメディカル・カフェも用いられますように!
「言葉の処方箋」は、効果満点です!
次回は10月10日(木)13:30~16:00です!
もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆
2019年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。
※11月の予定が変わりました!お間違えなく!
11月8日(金)13:30~16:00になりました!
※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!
「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。
とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※2019年の予定は こちら
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。
現在約150カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!