第60回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

祝 5周年!

記念すべき「第60回 がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」が祝福の中、実施されました。

樋野先生、本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします!

どんな人も、靴を履いて出かければ(カフェに身を置けば)、無料で「言葉の処方箋」を頂ける場所☆副作用ゼロ!即効性有!

安心できる(ホッとできる)「新しい居場所」として、くつろいで頂けるようにスタッフ一同備えて参りました。

今回は特に記念の時ですので、いつも以上に準備にも気合が入りました☆

それぞれの賜物を生かし、無邪気に小さなことに大きな愛をこめて、喜んで奉仕させて頂きました。

 

 

 

まずは、いつの間にか「よどばしカフェ」のテーマソングになった「365日の紙飛行機」をバイオリンとピアノのアンサンブルの伴奏で大熱唱させて頂きました!

 

 

バイオニストは、ご自身今までにも大きな病と闘ってこられましたが、数年の介護の後、最愛の主人様をこの4月に天に送られました。ご主人様は、「がん」の宣告を受け、治療をしつつも、医者からは「普段と同じ生活をして下さい」と言われ、「旅行もしたし、好きなものも食べたし、思い出の所にも行ったし・・・『何も思い残すことはないよ』」とずいぶん前から言っておられたそうです。「主人の言葉を素直に受け止め、今は天国で見守ってくれてると思います。」と話して演奏されたのは「星に願いを」と「糸」でした。会場のあちこちで涙ながらに耳傾けておられる姿が印象的でした。

また、ピアニストもまさに、大きな病と闘う家族の介護中・・・。「残された時間を大切に」「介護できることに感謝して」「共に」「寄り添って」過ごされています。

黙っていたら、「まさかそんな重い病気とは!」「まさか何年にも及ぶ身を粉にしたご家族の介護中とは!」・・・まったくわからない感じです。

まさに「人生、いばらの道。されど宴会」ですね!

状況に関わらず、喜びや感謝は湧いてくるもんなんですね~。

5周年にぴったりの音楽の花束でした。

 

その後、樋野先生への感謝のプレゼントタイム!
今回は、樋野語録入りのオリジナル絵ハガキを用意いたしました。
写真は、よどばしカフェに参加している方が提供してくださいました!

また、スタッフが「長崎産 “無農薬夏みかん” ジャム」をこの日のために手作りいたしました。
無添加、着色料など無し、非売品、味の保証済みの特製ジャムです☆
樋野先生がとっても喜んで下さって、すごくうれしかったです!

 

  


参加者の皆様にも今回は特別に「5枚セットの樋野語録入り絵葉書」がプレゼントされました!
先ほどまで、泣いていた方や、緊張しておられた方たちも、満面の笑み・・・☆
あちこちからどよめきが聞こえてきましたwww

 

  

 

 

そして、いよいよ樋野先生の前半の講話。

 

☆「すごいね!」
 →継続は良いね!
 →絵葉書もらえて良かったね!思い出になるね!
  言葉の処方箋絵葉書  5種類1セット

 

   

 

☆「何かをやる時に邪魔だ手をする人がいるけれど、気にすることなくやり遂げなさい」
   by マザー・テレサ

 

☆「存在自体に価値がある」

 

☆「言葉の処方箋=脳の引き出しに入れておく」
 →皿を洗っているときなどに思い出す。
 →何かがあった時に気になる
 →日本人は夜の6時に無性に淋しくなる人が多い。特にがん患者。
  昼間は皆と一緒に華やいだ生活をしていても。
  日本人特有。人と比較競争していたらそうなる。

 

☆「人と競うよりも、どう飛んだのか、どこをとんだのかが大切」   
 →どこをどう飛ぶかは、自由意志

 

☆「縦の糸と横の糸の両方があるのが良い」
 →織なされた布は人の傷をかばったり、人を温める

 

☆「内村は縦の門。私は横の門」  by 新渡戸稲造

 

☆「出会い」
 →何かをする時に、何かが与えられる
 →継続は大切

 

 

 

 

☆「相手が嫌にならない存在になる」
 →共感
  →言わなくても相手が気付く

 

☆「犬のおまわりさん」の現代的意義をのべよ
 →困っている人と一緒に困ってくれる人
 →何の解決もしないが、一緒に困ってくれる人がいることで慰められる
  悩みを解決はできなくても解消はできる
  解消=悩みをとわなくなる
  悩みの優先順位が下がる  他のものを上にあげると少し変わる


☆「ドラえもん」の現代的意義をのべよ
 →「靴を履いてでかけよう。大丈夫。一人じゃない。ぼくがいるから・・・」
 →どんな境遇に関らず、靴を履いて外に出ると何か(出会い)が与えられる


☆「アルプスの少女ハイジ」
 →喜んで無邪気に小さなことに大きな愛を込めている
 →人に馬鹿にされても、人に文句言ったり、批難したりしない
 →人と比較、競争しない。

 

☆「一人の女」
 →新渡戸稲造が1919年7月に書いた本
 →何がかいているか読んだ方が良い。
 →女子教育の第一人者。
 

☆「新札」
 →五千円札・・・津田梅子(アメリカから帰り、新渡戸と女子教育を始めた)
  一万円札・・・渋沢栄一(新渡戸を経済的に助けた)
  千円札・・・北里柴三郎(アメリカで講演する時には日本を代表する研究者として新渡戸が紹介)
 →千円札、五千円札や一万円札はほとんど新渡戸稲造と関係ある人物。
 →新渡戸と関係ないのは樋口一葉。
 →お札の人物がどのような人か、人に言えるような人物になる。

 

☆「偉そうに人に言えることを学べ」
 →対話で何を話すのか
 →何か言える話題をその日その日で作る。

 

☆「人生いばらの道、されど、宴会」

 

☆「夕食の時に樋野先生の話で盛り上がった」
 →普段は会話してない?!
 →何の話題?で対話しているか

 

☆「全力を尽くして、あとのことは心の中でそっと心配する」
 →「どうせなるようにしかなやない」  勝海舟

 

☆「勝海舟の奥様タミのセリフ」
 →勝海舟の赤坂の別荘をクララの家族に貸していた。「クララの日記」
  クララのお母さんが亡くなった時に、タミが言ったセリフ
   「悲しい時には私たちの所に来なさい。一緒に泣きましょう。
  うれしい時には一緒に笑いましょう。さあ、勇気を出しなさい。」
 →訪れる人を温かく迎え入れる=「がん哲学外来」の理念

 


その後、樋野先生との「個人面談」&「テーブルトーク」の時間です。
お菓子も真心がこもっていました☆
司会者から、解決できなくても、「犬のおまわりさんにはなれますね☆」と励まされ、お茶を飲みながら対話の実践タイム☆それぞれに、抱えている問題(病気、介護など)、日常のことなどを、ざっくばらんに、悲しみの涙と笑い声交じりに、それぞれに過ごされていました。何人かに感想を聞いてみました。

 

 

☆「普段は話しできないようなことを色々と話が出来ました。カラスの話、心の話深い話ができました。お互い、気兼ねなく、心行くまでお互いに話しできたと思います。一人だと、目の前の課題にばかり目が行きがちだったけど、こうやってリラックスして話をできて新鮮でした」

 

☆「同じテーブルには、初めての方が4名でした。その内2人は面談されていました。」
 

☆「『がん哲学外来』の先生なので、もう少し、カチッとした感じかなと思ったら、緊張が和らぎました。」  初めての方

 

☆「何回か来ている人も初めての方の話を聞いたり、自分を他者へのプレゼントとして与えておられる姿に感動しました」

 

 

☆「最近は、電車の中でも人が話しなくなっている。自分の世界に入っていってる・・・。
 普段は話ししないような人たちとの対話の時が新鮮でした。」

 

☆「固くない。誰でも集えるカフェだなと思いました。」

 

☆「患者さんの言葉にどう応えて上げたらいいのか答えを沢山いただいきました。」

 

☆「妻の介護。脳梗塞で半身まひ。人生諦めないという妻に何とか応えたい。」

 

☆「初めて会う人だからこそ、語ることが出来ました」

 

☆「心の苦しみを一つずつ分かち合えて、一人一人と分かち合う大切さを知りました。」

 

☆「『犬のおまわりさんに少しなれたかな』と思いました」

 

☆「同じテーブルには、初めての方が3名おられました。あっという間に時間が過ぎました。それぞれの考えていること、通って来た道などを分かち合わせてもらいました。」


☆「様々な課題にぶつかった時に『自分は一人だ』と思いがちだけど、集まるとこんなにもあっという間に時間が過ぎていくことが新鮮でした。『共に集って語り合う中に本来の人間の姿があるのでは?』と思いました。」

 

すごいですね!

 

 

 

☆「今日は絵はがきを作ってくれたのが良かった」

 

☆「自分でコミットすることが大切」
 →何事も3年間は続ける気持ちでやる。
  数ヶ月でやめない。

 

 


☆「勇ましき高尚なる生涯」
 →訳の分からないことを本気でする人物になる
 →誰もが「良い」ということは、他の人に任せればよい。
 →人が「訳が分からない」と言うようなことをやる
 →自分ができることをやる。人ができることは任せる。
 →誰でもできることを「自分がやりたい」と言う人が多い。
  (人と競争することになる)

 

☆「本物はゴミの中に輝く」
 →全部譲ると、何もなくなる。そうしたら、何か与えられる。
 →町の中に本物はあるから、探しに行く。
 →「立派」な中にはない
 →靴を履いて本物をさがしに行く

 

☆「サザエさん」
 →何かがやりたいという人(ファシリテーター)がいる時に、手伝ってくれる人(コーディネーター)がいる。
 →司会でテーマを伝えるのはファシリテーター(サザエさん)。
  皆と一緒に仲良く「場」をつくるのがコーディネーター(サザエさんのお母さんとお父さん)。
 →共通項は、ビジョンがあるということ。
 →ビジョンが明確であれば人はついてくる(手伝ってくれる)。

  
☆「今日は何をしたのか言えるようなところに行く」 
 →いい加減でない所に行けば、人に言える。
 「私がいい加減に見えますか?」  by 南原繁 
  戦後、教育基本法を作る時、国会に呼ばれ、やじを飛ばされた時のセリフ・・・ヤジはストップした。
 →弁解じみたことを言えばつけこまれる。
 →自分から去ったらダメ。相手が去っていくためにはどうするのか?

 

☆「人が文句を言ってきたときに、去るためにはどうすれば良いのか?」
 →がん研の恩師の言葉

 

☆「ダブル・メイジャーで生きる」
 →衣食住のための仕事と、自分の生きがいの何かをもたなければならない。
  日本に欠けてる。
 →夜でも、土曜日、日曜日でも良いから、やることを決めておく。
 →定年退職してからでは遅い。現職の時にダブル・メイジャーをやる。
 →日本は「看板かじり」の人が多い。
  自分が何をすべきかを考える前に、人と競争している。
  たいせつなものは与えられない。

 

 

☆「境遇に関わらず、存在自体に価値がある」
 →どんな人にも、どんな状況でも必ず役割・使命がある。
  寝たきりの人にも使命がある。

 

☆「日本で最初にバス事故にあったのは新渡戸稲造」
 →新渡戸稲造は、盛岡でバス事故。
  病院で寝ている時に自分のすべきことが分かった。 
  毎日文章を書いて、後に本を出した。

 

☆「毎日400字の文章を書く練習をする」


☆「お母ちゃん、心配することないよ。この子は、社会に出たら偉くなるから。」
 →やんちゃな小学校の樋野先生のお母さんが学校から呼び出しを受けた時に、隣のおばあさんが言ったセリフ。
 →樋野先生は小学校の時から、そのセリフを聞いたら、頑張ろうと思った。
 →子どもたちをいかに褒めるか。社会に出た時に思い出になる。
  「教育とは、全てのものを忘れた後に残るもの」

 

☆「歯を食いしばって人を褒める」
 →学校、家族の事件が沢山起こるが・・・褒めてないから。
 →人を非難したらダメ。
 →子どもも成長する。ちょっと寄り添う。

 

☆「社会が劣化している」
 →ちょっと手をかけたら防げる事件も多い。

 

☆「愛情豊かな老夫婦に育てられた子は大成する」
 →「桃太郎」「一寸法師」・・・
 →愛情豊かな老夫婦になる

 

 

今回も、本当に格調高いお話を分かりやすくお話し下さり感謝に絶えません!
樋野先生の風貌を見て、耳傾けていると、不思議に緊張が解け、誰しも心豊かになるのを感じるようです。「ことばの処方箋」だけでなく、心の底から慰められ、ほっとして心安らぎ、平安になり、心の中に喜びが湧き、それがこれからの希望・力となり・・・素晴らしい名薬を与えて下さり、治療してくださり・・・効き目があり・・・本当に沢山の恵みを毎回ありがとうございます!

 

この恵みを、必要な人に「寄り添う」ことができるように、「分かち合う」ことができますように!  

 

 

 

 

次回は7月21日(日)14:00~16:30です!

 

もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆

2019年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。

※11月の予定が変わりました!お間違えなく!
11月8日(金)13:30~16:00になりました!

 

 

※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。

※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

 

   

 

さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。

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とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

 

※2019年の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。

現在約150カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!