第49回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

梅雨が明けて猛暑が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
「よどばしカフェ」では7月1日に「4周年記念」が行われ、112名以上の方々が来て下さいました。よどばしカフェは、2014年7月に開所され、毎月ご多忙にもかかわらずチャウチャウ犬のような暇気な風貌の樋野先生から言葉の処方箋を頂いて来ました・・・気がつけば満4年!今回で第49回目です。本当に樋野先生を始め、皆様に感謝申し上げます。スタッフは15名ほどですが、毎回どこから情報をゲットされるのか、新しい方々が参加して下さり感謝です。その中の多くの方が「教会」という場所に初めて足を踏み入れる方でもあります。

    

 

開始30分以上前から「久しぶり」「ただいま!」「元気だった?」という挨拶もあちこちで見られました☆また、新しい方々も15名以上交えてのスタート!皆様を歓迎致します!私たちは「空っぽの器」です☆ただ、「場所」と「お茶とお菓子」を用意するだけです。

 

まずは、テーマソングのようになってきた「365日の紙飛行機」を大熱唱☆
樋野先生によると、「365日の紙飛行機」を歌うのは「よどばしカフェ」だけだそうです(笑)。
紙飛行機のように弱い存在の私達も、「言葉の処方箋」を受け、励まされ、力を受け、飛び立ち、再び、次回のカフェで再会し・・・。良い出会い、良き習慣の場です。

 

 

色んな感謝を込めつつ、まずは、樋野先生と、先生をいつも支えてこられた奥様に感謝のひと時。
実はこの日のためにこっそり「ご夫妻の似顔絵」を用意していました!!!
予想以上に喜んで下さって感謝でした!

       

 

また、「両面『言葉の処方箋』のクリアファイル」もプレゼントさせて頂きました☆
この4年の樋野語録(言葉の処方箋)のダイジェストです!
かなりの好評でした!
両面に樋野先生の顔写真と顔の似顔絵つきです!
ご入り用の方はよどばしカフェまでご連絡ください☆

 

次に、腹話術のお笑いタイム!
キラちゃん(喜楽、キラク)と幸子先生の対談。
お二人からも言葉の処方箋を頂きました!

☆「一日に4千個がん細胞ができ、一回笑うと200個のがん細胞が消える・・・一日最低20回笑うと良いとある本に書いてあったよ」

☆「苦歴(くれき)が業績、宝物」

☆「一人ひとりが大切。一人ひとり違っていいんだよ」

     

 

 

次に、ゴスペルマジシャンのカイク加藤さんによる手品ショーでも、拍手喝さいと大笑いでアドレナリンが沢山分泌されたようです。アシスタントの子ども達も可愛かったです。

     

    

 

 

この30分でどれだけ大笑いしたことでしょうか(笑)。

     

     

続きまして、樋野先生の講演。まさに「人生のマジック~心に送る言葉の処方箋~先人たちの言葉」の時間がやって参りました。まさにこの4年間のダイジェストのような講演でした。詳しくは、第1回目から読み直して頂けるとより分かりやすいと思いますが、要点だけ書いてみますね。

 

☆「がんばりすぎない、悲しみすぎない」 

 

☆「アルプスの少女ハイジの作家ヨハンナ・シュピリ」
 →ヨハンナ・シュピリがこよなく愛したのはゲーテ
 →ヨハンナとゲーテの本を一言で言うと「自己形成小説」
 →「涙ともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない」by ゲーテ

 

☆「小さなことに大きな愛を込めるのが、がん哲学」

 

☆「昨年の3月7日万座温泉でOrigin of Fire~ミュージカル」

 

☆「世界の長寿村の特徴は1500m以上に住んでいる」

 

☆「全国150カ所でカフェをやっている」

 

☆「本当の教育者は自分の夢を語れる」 

 

☆「樋野先生の夢は7人の侍+αと天国でカフェをすること」
 →勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、吉田富三
 →がん研時代の恩師の菅野晴夫先生、アメリカ時代の恩師Knudsonと10人でカフェを開くのが樋野先生の夢。
 →お茶係募集(ユーモア)

 

☆「ユーモア」
 冗談を本気でやる人物が必要

 

☆「存在自体に価値がある」
 →人生に期待するのではなく、人生から期待されている

 

☆「役割、使命に気づき、覚悟を決める」
 →「もしかするとこの時のため」  エステルの叔父
 →「死ななければならないのでしたら、死にます」 エステル

 

☆「雑誌の表紙に載ったが・・・」
 →表紙の「俳優」が樋野先生と思った人たちがいた・・・

 

☆「お茶を飲むしかありません」
 →がん哲学外来にはお茶が必要。
 →沈黙の世界にお茶が必要。

 

☆「顔立ちは変えられないが、顔つきは一夜にして変えられる」
 →チャウチャウ犬に学ぶ

 

☆「一日一時間一人部屋にこもって真剣に悩む」
 →人生疲れると外に出られる
 →人に相談したら中途半端になる
 →「読書を読む習慣をつけよ」

 

☆「文科省から小中高にがん教育」

 

☆「馬を下りて花を見る」
 →医療者が患者と同じ目線で語る。
 →医療維新は、患者の全ての必要に応えること。

 

☆「21世紀の新渡戸稲造」
 →樋野先生は、恵泉女学園 (創設者は新渡戸稲造の教えを受けた河井道)の理事長と、
  東京女子大(初代学長は新渡戸稲造、今年100周年)の理事長と、海の日に軽井沢で講演。

 

☆「がんは世界共通」
 →樋野先生の本も英語、中国語、韓国語で出版。
 →37度で保温されている限りがん化への道を進んでいる。

 

 
☆「なぜがんが人類に入ってきたか」
 →創世記3章

 

☆「樋野先生は遣島使の称号授与されている」

 

☆「因幡の白兎」
 →病気は治療でも悪化する時もある。的確治療
 →医療は患者の境遇を問うてはならない。

 

☆「病気も人生の夏休み」

 

☆「つもりちがい10か条」

 

☆「今までのがん哲学外来の流れ」

 

☆「新渡戸から見た日本人に欠ける2つのもの」
  ➀大切なことは大切に、どうでもいいことはどうでもいい
  ②ユーモアの心
  ③がん細胞のようにたくましくなれ(樋野先生が追加)

 

☆「日本肝臓論」
 →1個の受精卵から始まって200種類の組織・臓器が一人の体にある。
  世界平和
 →日本は肝臓のような国になれ
 →肝臓の5つの特徴
  ➀正常な時にはおとなしくしている
  ②再生能力抜群  3分の2を切っても2週間で再生
  ③異物に対して寛容 
  ④解毒代謝作用がある  
  ⑤血中のたんぱくの8割は肝臓で作られる
 →生活環境や言葉が違っても、心の通じる人が友達。
 →学問より実行

 

☆「21世紀の軽井沢夏季がん哲学学校」~内村鑑三と新渡戸稲造の楕円形の精神~

 

☆「プロの5か条」

 

☆「神谷美恵子」
 →同じ環境にいても・・・悩む人と喜ぶ人がいる・・・

 

 
☆「一周遅れの先頭の責務」

 

☆「人生の目的は品性の完成」

 

☆「対話と会話は違う」
 →対話は心と心

 

☆「寄り添うと支えるは違う」

 

☆「爆笑症候群、爆睡症候群、気がかり症候群」

 

☆「人生いばらの道、されど宴会」

 

☆「マイナス×マイナスはプラス」
 →自分より困ってる人に手を差し伸べるとプラスになる
 →プラス×プラスはプラス

 

☆「利己的なハッピーな人よりも、利他的なジョイフルな人の方が輝く」

 

☆「学問的科学的な純度の高い専門性」
 →社会的包容力は外で求める。
 →人間的な責任で手を差し伸べる

 

☆「病気であっても病人でない社会をつくる」
 →がん哲カフェは個性を引き出す場所
 →「あなたは、どこにいるのか?」役割、使命

 

続きまして対談の訓練でもあるお茶タイムと、樋野先生との個人面談タイム!

今回は、約1時間しかとれなかったのですが、各テーブル、初対面とは思えない程話が弾んでいました・・・。

※この日の面談は、終了後の面談も含めて5組でした。

今回は、特別に奥様へのインタビュータイムももたれました。
アットホームな家族を垣間見れました☆

     

そして、楽しい時はすぐに過ぎるもので・・・樋野先生の格調高い後半の講話です。

 

☆「人生ブーメランのように帰ってくる」
 →背中を押される感覚。人生から期待されている。
 →毎日小さなことに無邪気に大きな愛を込める

 

☆「日間」
 →境遇に関わらず悩みがなくなる。
 →ほっとけ。
 →譲るだけ譲って、比較、競争しない。

 

☆「日本人の特徴は~」

 

☆「がん化のメカニズムは、正常細胞の付加と削除」
 →どうすれば治るか
 →正常細胞とがん細胞のコミュニケーションはなぜうまくいかないのか? 
  ちょっと寄り添うと解決することもある。

 

☆「がん哲学」
 →がん細胞でおこることは人間社会でも起こる。
  人間社会で起こることは、がん細胞でも起こる。
 →生命現象から具象的に学ぶ
 →「年寄りのネズミと、若者のネズミ」
 →「Aがん細胞とBがん細胞」

 

☆「生命現象は楕円形」
 →同心円は3年後にはがん化する
 →緊張の上に違うものでも存在だけは認める

 

☆「自分のことでも優先順位をつけられるようになる」
 →人に言えるだけでなく
 →純度の高い専門性(自分の専門以外の人が寄ってくる)
 →本物でないと人は去っていく
 →がん哲外来で純度を高める。「耳学問」

 

☆「真実は平等」

 

 

 

いかがでしたか?
お一人お一人、それぞれにぴったりのことばの処方箋が処方されたことでしょう。希望、喜び、勇気、平安、癒し・・・を毎月受け取れることを感謝しつつ来月に期待です!
樋野先生の健康も、働きもますます豊かに祝されますように!
お一人お一人が、生きる意味や使命に気づき、喜びのうちに生涯を最期の一息まで大きな愛を込めて進んで行けますように☆

 

さて、次回は「8月9日(木)13時半~16時」です。
もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆

 

さて、2018年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。

※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。

 

※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。 

 

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

 

  

 

さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

 

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

 

様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

こころにみことばの処方箋 世界に広がる「がん哲学」      51-SVP5R6aL._SX330_BO1,204,203,200_

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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。

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とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!

 

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

 

※2018年の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

 

 

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。

現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!