第25回「祝2周年記念 がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
祝2周年!2016年7月3日に第25回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」が開催されました!
スタッフ一同、JOY(喜び)に満たされて、各々「自分を世へのプレゼント」として準備(会場装飾、音響、プレゼント制作、お菓子作り、広報など)に自主的に取り組みました。毎回、心を込めて準備しているつもりでしたが、2周年記念と言うことで、会場の掲示や装飾などもスペシャル感を体感して頂けるようなものを目指しました。あちらこちらにワンちゃん、猫ちゃんの写真が貼られており、初めての参加で少々緊張気味で受付に来られた方も思わず微笑んでおられました。
開始13時半になっても受け付けがものすごい人で混みあっており、開始を8分遅らすこととなりましたが、用意した椅子が満席で100名以上の方が参加して下さいました。しかもそのうち初めての方が20名程おられ、皆さんがすごく喜んで下さりうれしかったです。
まずは、司会者の挨拶。
続いて、プロのヴィオラ(首席)奏者として大活躍中の大江のぞみさんが、220年前のオーストリアのウィーンで活躍した歌曲王シューベルトのドイツミサ曲を特別祝賀演奏として捧げてくださいました。ヴィオラだけで演奏できるように大江さんご自身がアレンジしての演奏でした。シューベルトは31歳で天に逝かれましたが、晩年の大作と言われているそうです。どの曲も一度は多くの人が聞いたことのあろう曲でした。しかも、わざわざはっきりと馴染のある旋律を演奏して下さったので皆様、たっぷりお楽しみ頂けたようです。
演奏の後は、「この2年の感謝」&「これからもよろしくお願いします」の心を込めて、樋野先生へのプレゼント贈呈のひと時。色々なものが手渡されました。
①寄せ書き(色紙)
②「いぬ」の写真集
チャウチャウ犬もバッチリ載っています。
③可愛い「犬」「猫」などのポストカード
④「犬」のマグネット
⑤額入りの「樋野興夫語録」
この2年間(過去24回)で処方して下さった大切な言葉の中から、特に反響の多かったものを選んでまとめてみました。
※「樋野興夫語録」は参加者全員にプレゼントされました!
樋野先生から「全国に配ってほしい」との言葉がありました。
必要な方は03-3368-9165 (メディカル・カフェ担当:中村和司、市川牧子)までご連絡ください。
ちなみに、「樋野興夫語録」の背景に不思議なマークが入っていますが、実は淀橋教会のシンボルマークです。改めてメディカル・カフェの精神で解釈致しますと以下のような感じです・・・よく見ると4人の人が両手を広げているように見えます。
①四方(東西南北)から集まり、一つになって輪を作っている。(チーム医療)
→(用紙を回転させると分かりますが)上下関係なく、すべての人が必要。皆大切。
②自己中心ではなく、手を広げて他人の必要に応える。「使命」に生きる。
→「自分、自分」と手を握りしめるのではなく、人に与える生き方。
③30m離れた見守り。
→近すぎず、遠すぎず・・・適度な距離
④手を広げて心を開く。
→悲しいときにもかかわらず笑う
⑤空の上から自分のすみかを見る。
→向上心のある虫
樋野先生だけでなく、皆様が予想以上に喜んでくださり非常に嬉しかったです。
さて、お待ちかね、今日の「樋野語録(前半)」のおすそ分けです。
☆「『聞こえない』ことが良いこともある」
☆「格調高いニュースレター」
☆「2年間、毎月カフェを実施するという継続はすごい」
☆「『空っぽの器』を用意する」
→来た人が水を入れる。
→水を入れて器を用意するのではない。
→人が多くても少なくても空っぽの器を用意する。
☆「病気であっても、病人ではない」
→流行語になるかも by 樋野先生
☆「人生の邂逅の三大法則~よい先生、よい友、よい読書」
☆「良いものは外にある(人生平等)」
☆「冷たい親族に悩み、温かい他人を求めている人が多い」
☆「教育とはすべてのものを忘れた後に残るもの」
☆「夢を語る習慣を身につける」
☆「樋野先生の夢〜7人の侍とカフェ」
→勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、吉田富三
☆「すごいね!」
→褒めると喜ぶ。励まされる。
☆「漫画でも学べる」
→新渡戸稲造、「雨ニモマケズ」、「因幡の白兎」・・・
☆「天国で宴会 黙示録19:9」
☆「勝海舟から学ぶ〜江戸城無血開城」
→譲る時には譲る
☆「今は医療の幕末か?医療の戦国時代か?」
→医療の幕末と戦国時代の違いを知る。日々勉強。
☆「メディカルビレッジ=出雲、万座、日光」
☆「人を説得するのではなく、気にさせる」
☆「がんは人間学」
☆「誰でもがんにかかりうるが、反応の仕方は自由意思」
→雨が降った時の反応の仕方は自由意思。
レインコートを着るのか?家に入るのか?雨に打たれるのか?
☆「あなたはどこにいるのか?」
→多くの人が自分の居場所を失っている。
☆「不条理なことがあっても『私はここにいます。遣わしてください』」
→使命、役割がある。
→自分が犠牲になっても心が豊かになる。
→この反応の仕方を具象的に具体的に学ぶのがメディカル・カフェ。
☆「がん哲学カフェは、不思議」
☆「FB症候群」
→意識的に無視されていると思うと鬱になる。
☆「訳が分からないと思われるようなことをやる」
→偉大な新渡戸稲造、勝海舟たちの評価も分かれる。
共通の非難は「訳が分からない」。
→歴史に残っているのは「訳が分かる」と言った人。
→胆力が養われる。誰もが反対しても「私は、やります」という胆力。
→人と比較しなくなる。「ほっとけ」
☆「1日に1人静かに1時間ほど深刻に悩む」
→1人だと1時間以上悩み続けられない。
格調高い言葉の処方箋の後は、カフェタイム!
まずは、淹れたての本格コーヒー、紅茶と共に、4種類の手作りデザートが配られました。「素敵ですね!」「手作りですか?」「どれにしようかな~」あちこちに笑顔の花が咲きました。
そして、40分ほど経過すると、2周年記念特製メッセージ付きのお菓子セットまでもがお一人お一人に配られ・・・あちらこちらから「わぁ~すごい!」「手作り?」「そこまでしてくださるんですか?」・・・ものすごく喜んで下さり、こちらが励まされました。
一つ一つのお菓子の中には、メッセージカードが入ってました!
各テーブルごとに1チーム4~5人で今日頂いた「言葉の処方箋」の分かち合い、自分の今悩んでいること、考えていること、「何が大切なのか」などを話し合い、どのチームも色んな「気づき」「再発見」があったようです。
どのテーブルも初対面同士で少々初めは緊張されていた人たちでしたが、司会者から「たとえ話すことがなくても、30分間同じ空間で時を一緒に過ごすことができたら素晴らしいですね」と言われ、皆さん微笑んでおられました。そして、あっという間に90分以上が経過・・・病気の話や家族のことなど和気あいあいと話が盛り上がったようです。あちらこちらで涙をぬぐわれる姿も・・・。
参加者の声の中から一部ご紹介いたします。
「こういう所でしか本音を言えない」
「自分が変わらないといけないのですね」
「毎回色んな素晴らしい出会いがあります」
「初めての方が2人、2度目が1人とスタッフ。たまたまがん患者だけのテーブルでした。」
「死について語り合いました」
「がんとの闘いを経て、今、生きてる幸せ・喜びを他の人に伝えたい」
「同じように闘病中の方と分かち合うことができて良かった」
「同じような経験をした人と話し合う貴重な機会でした」
「悩みが治療を邪魔していることもあることに気づきました」
「たまたま全員が母親を末期がんで送った人たちでした。年月を経て自分もがんに・・・不安を分かち合い、励まし合えました。」
「ひょうひょうとした先生から鋭い真理が語られるのでいつも親しみがわきます。」
「今の困難に向かい合えるように、発想の転換もできるように励まし合えました。先生の言葉を胸にしっかりと刻んで、生きていきたいです。」
「『樋野興夫語録』の処方箋を家に貼って心弱くなった時にしかりと読んで生きていきたいです。」
涙も不安も一人で背負うのではなく、分かち合う中で、視点を変えることができ、前に勧めるようです。
そして、格調高い樋野語録(後半)のおすそわけです。
☆「『なぜ?』は分からなくとも、『どのように』立ち向かっていくかは自由意思」
☆「全ての始まりは人材。人は大切。」
☆「Origin of Fire になりましょう」
☆「行動への意識の根源と原動力を持つ」
→「走るべき行程」と「見据える勇気」が必要。
→「勇気」と「冷静」と「知恵」があればできる
☆「『考え深げな黙想』と『真摯な魂』(いい加減でない)と『輝く目』」
→ホイットマンが、勝海舟がNYのブロードウェイを歩いているのを見た印象
→そのような存在に触れると慰められる
☆「人間はいつも分かれ道に立っている」
☆「世に残せる唯一のプレゼント」
☆「勇ましき高尚なる生涯」 by 内村鑑三
☆「自分では希望がないように見えても、人生から期待されている」
→境遇に関わらず、その人らしいものが発動してくる
☆「明日、地球が滅びようとも、今日、私はリンゴの木を植える」by ルター
☆「何を言ったかではなく、誰が言ったか」
☆「昔偉い人が言ったことを暗記すると困った時に処方箋になる。」
→大変な時でも見方が変わる。重荷が軽くなる。
☆「すべてに時がある」
☆「私達は海に浮かんでいる小舟。嵐が来れば舟は揺れる。」
→嵐は3日も続かない。そのうち凪(なぎ)が来る。
☆「協力こそ力なり~Union is Power」 by 新渡戸稲造
→1933年東北大震災の視察の時
☆「不条理な世界に生きてるが、耐えられないほどの苦しみは与えられない。」
皆様、この2年間、様々に応援して下さりありがとうございました!
この2年の学びと実践を踏み台に今後共励んで参りますのでよろしくお願い致します。
本当に超ご多忙の中、樋野先生に毎月適切な言葉の処方箋を出して頂き、それぞれに、癒され、励まされ、力づけられ、潤されました。ここで得た喜び、感動を他の方々にも分かち合って、悲しい時代の中にあるお互いが喜び(JOY)を分かち合うことができたらと思います。先生の顔は、(先生ご自身がおっしゃっておられますが)チャウチャウ犬のように親しみがあり、優しく、寄り添いたい、寄り添ってほしい顔つきですね。百聞は一見に如かず!是非、チャンスがあれば「よどばしカフェ」や、お近くのカフェにお出かけください。他の所では味わえない喜びと安心を体験頂けると思います。
2周年の感謝の気持ちを込めて、スタッフ一同「今できる精一杯のおもてなし」を各自が心がけたのですが、皆様の喜んで下さる「表情」と「お言葉」に逆に励まされました。 2年目にして初めて、カフェの後、樋野先生とスタッフ達で感謝のお茶の時をもたせて頂きました。体力のことや、家族の事情で全員のスタッフが参加できたわけではないですが、スタッフの皆様いつもありがとうございます!
すごいですね!
次回は8月4日(木)13:30~16:00です。皆様のお越しをお待ち申し上げます☆
※個人面談も3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※今後の予定は こちら
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。
現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!