第22回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

寒いか暖かいかよく分からない日々が続きますが皆様いかがお過ごしですか?

今回は、平日のお昼、しかも雨の中でしたが遠近より沢山の方がご参加下さり感動致しました。今回も初めて来られた方がおられました。

今月も東奔西走の樋野先生が駆けつけて下さり、「樋野スマイル」を拝見することができ、参加者それぞれにすごく癒されたようです!

樋野先生の「ことばの処方箋」だけでなく、先生の表情にも素晴らしい癒し効果があります。百聞は一見に如かず!

16_04_07 (16)  16_04_07 (19)

今回もオープニングに「365日の紙飛行機」を歌ってみたのですが、皆さん自信をもって大きな口を開いて大熱唱でした!

参加したいと願いつつも、天候や体調、どうしても離れなれない仕事のために、その場にとどまらざるを得なくなった方々がスタッフが把握しているだけでも10名以上おられました・・・。そして「よどばしカフェのブログ、楽しみにしてるからね!」との連絡を頂き、スタッフ達が励まされました☆

では、愛をもって使命に生きておられる今月の「樋野語録」のおすそ分けです。
実に格調高かったです!

16_04_07 (3) 16_04_07 (4)

16_04_07 (6) 16_04_07 (7)

 

☆「同じ時間でも環境によって考え方が違う」
 →子どもの時には時間が経つのが遅かった。
 →大人になると時の経つのが早い。
 →楽しいか悲しかによっても違う。

 

☆「人間は日々変わる」

 

☆「人生いばらの道、されど宴会」
 →どんな境遇にも関わらず
 →笑うから嬉しくなる(自律神経の情動反応)
 →
嬉しいから笑うのは誰でもできる

 ☆「『温かい手』と『温かい心』と『温かい笑顔』が人間として必要」

☆「人間は形容詞の世界に住んでいる。自由意志。」
 →温かい笑顔か?バカにする笑顔か?など

 ☆「ダルカス親子の志と毎日の実行から学ぶ」
 →内村鑑三の書いた薄い本
 →戦争などで荒地になった土地をどのように育てて豊かな地とするか?
 →砂漠のようなところを開拓するのは簡単。
 →今まで栄えていたのに滅び、再び立て直すのは難しい。

 ☆「沈黙の春(レイチェル・カーソン著)から学ぶ」 特に17章「べつの道」
 →人間には2つの道がある。
 →今、分かれ道におり、自由意志によって選べるが、「良い道」を選ぶ。
 →南原実(南原繁の長男)が訳した。

 ☆「人生は不条理ことが多い」
 →どうせ死ぬのだから・・・

☆「自分に合う人間を探しに行く」
 →いろんな場所に行って失望してもダメ。
 →
本当に良いものはゴミの中に輝いている。

☆「小学生でも大学生でも大人でも同じスライドを使って講和」
 →「1年間はどこに行っても誰に対しても同じものを使え」という教育
 →基軸が明確。
 →対象が違うと「アクセント」が違う。

☆「小学校の子供に自分の夢を語れる大人が少なくなった」

☆「皆が最初に話を聞いて100%『良いね』という話はダメ。」
 →半分が「良いね」、半分が「訳が分からないね」と言われる話が良い  by  新渡戸
 →新渡戸稲造が第一高等学校の校長の時の話千人の学生が聞き、半分は「良いね」と言った。その中に南原繁と矢内原忠雄がいた。

☆「自分が○○(新渡戸など)をどのように考え評価するか訓練が必要」

☆「『メディカルカフェ』や『対話学』や『がん哲学塾』」
 →人間性を磨く場
 →習慣になる 

☆「あなたはそこにいるだけで価値ある存在」の新書が間もなくKADOKAWAから出版
 →がんの有無に関わらず、自分の存在が価値ある存在、人生から期待されていると確信するのが難しい社会。
 →自分の存在価値を見失っている
 →自分の存在をちゃんと見守ってくれる人がいることが大切。
 →人のためにそういう存在になる。
 →自分を大して期待して見てくれないと不平不満を言ってもダメ。風貌が悪いから。

41v1nou5QZL._SX328_BO1,204,203,200_

☆「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい。」
 →どんなに辛くても笑えば良い。自分のことはどうでもよくなる。
 →人
生茨の道、されど宴会。

☆「『一周遅れの先頭』の責務」
 →人のことを気にしたり、評価したり、比較する必要無い。

☆「『心優しく』  『丁寧に』  『しとやかに』」
 →自分が犠牲になっても心が豊かになる

☆「マイナス × マイナス = プラス」
 →ベッドで寝たきりのおばあさんの笑顔が、不良を息子を立ち直らせる
 →元気な人間がいくら言ってもダメ。

☆「励まし、アドバイス、忠告する前に必要なのは共感すること」
 →黙って沈黙の世界でお茶を飲んだほうがいい。

そして、前半の講話の最後に樋野先生は
「今日も訳の分からないような話をしましたが、こういうことがなんとなく必要なんです」
とのことでした。

16_04_07 (8) 16_04_07 (9)

16_04_07 (11) 16_04_07 (13)

16_04_07 (20)  16_04_07 (2)

その後は、カフェタイムが各テーブル(ほぼ初対面)ごとに和気あいあいと持たれました。

また、同時進行で樋野先生との個人面談タイムもあり、随分と癒されたようで、面談から戻ってこられたら表情が明るく変化していました。

各テーブルリーダーたちから
☆「あっという間に時間が経ちました」

☆「同じ話を聞いていても気になった言葉が全く違いました」

☆「樋野先生の話は何度聞いてもその時々で感じることが違うから続けて毎回のように参加したいです」

 ☆「初めての方、数回の方、常連の様々な方との対話でしたが、貴重なひと時でした」

☆「何回も参加してますが、生きる希望と励ましを頂きに来ています」

☆「今まで体力がもたないので前半の樋野先生の講話で帰ることが多かったのですが、今回初めて最後まで参加できました。こんなに素晴らしい時を皆さん過ごされていたのですね。今まで勿体なかったです。」 by がん患者

☆「立場、病、いろいろ違うけど良い時を持てました。」

☆「今日、先生に今の人間関係の悩みについて面談をしてもらいました。『楕円形』の奥義に心癒されました!クタクタでもう何もできないような気持でしたが、『歯をくいしばって』?参加して良かったです。来月も参加します!」

などの生の声の感想がありました。

16_04_07 (14)  16_04_07 (15)

16_04_07 (16)  16_04_07 (17)

そして樋野先生の講話「樋野語録」の後半のおすそ分けです。

☆「『歯を食いしばって人を褒める』ことと「笑う』ことが大切」

☆「歯を食いしばって新聞取り(皿洗いなど)をやってきます」
 →なんとなく冗談ぽい。微笑ましい。ちょっとした一言で不思議に和む。

☆「『ユーモアー』は、『あなたをもっと』!」

☆「がん哲学外来で出会った24人」の記録集
 →本に自分の名前があり、しかも自分の本棚に並んでいるのはうれしい。
 →良き思い出づくり

 ☆「淀橋教会出版」

 

☆「冷たい親族、温かい他人」
 →仲間づくりのために意識的に自分たちで何かをやる

☆「人生邂逅の3つは、『良い先生』と『良い友』と『良い読書』」  
 →夜を徹して読む本に出会ったことがあるか?
 →読書は一人で閉じこもってできる

☆「尊敬する人から学んだことを周りの人に語る訓練」
 →習慣になる

☆「マグダラのマリアから学ぶ」
 →悩み苦しみの人物が瞬間で変えられ、帰る時には人に偉そうに言うように変えられる

☆「人間の死に方は2種類」
 「これでおしまい」 by  勝海舟
 「もういきます」    by  内村鑑三の18歳の娘

☆福岡の方が「樋野語録カード集」を作成。
 →「人生は自分のプレゼントを人にあげて去っていく」
 →「あなたは人生から期待されている」  など

16_04_07 (26) 16_04_07 (30)

 ☆「名古屋の小学生と母(がん患者)が一緒に樋野語録から5・7・5でかるたを作っている」
 →樋野先生の本を一緒に読んで、線を引いて・・・教育。
 →対話を持てる

 ☆「東京のがん患者の方が『樋野語録のカレンダーを作りたい』とのこと」

☆「小学生でも『がん』を知ってる~悩んでいる」
 →家族の中でどのように話せばいいか子供も悩んでいるが、表現しないだけ。
 →そんな時にがんの親と一緒にカルタ作り・・・高尚な人生へと変えられる

☆「生きがいをみつけるためにカフェをやる」

☆「本当に悩んでいる人は、実はどうすれば良いか分かっている」

☆「あいまいなことはあいまいに答えるのが科学的」
 →「私もわかりません」というと、納得する。  
 →矢内原が内村に相談したら、「私もわかりません」と言われ、悩みが解消した。
 →そう言う時の態度が重要
 →グレーゾーンを確信を持って話すには愛しかない。
 →相手に愛を与えたら納得する

☆「2008年から3千人と面談で学んだ。実践をして、色んなことがわかってきた」

☆「人が来ても来なくてもお茶を出せば良い」
 →30分間、嫌な人間と沈黙の世界でお茶を飲めるか?(人物の育成)
 →動物は喋らないのに、動物と一緒にいる人が多い。何も喋らないから良い。

☆「マイナス×マイナス=プラス」 チャウチャウ犬
 →「自分より困った人を探しに行くと、なんとなくプラスになる」

☆「Whyは分からない。なぜ?と嘆くのではなく、Howいかにしてこれから生きて行くかは選択できる」

☆「境遇に関わらず学ぶ」

☆「(その場では何もわからなくても)全てのものを忘れた後に残るのが教育」

☆「目の前の学生に向かってではなく、地平線の向こうを向いて話す」
 →100人学生がいて1人が後で思い出してくれたらいい

☆「がん哲学外来で学べること」
 →普通のサロンやメディカルカフェだと学びが難しい。

☆「セカンドオピニオンショッピング・・・最後にがん哲学外来に来られる方もおられる・・・」

☆「恵みの種を蒔けば、時間がかかっても必ず生えてくる」
 →毎月継続してやってることが恵みの種をまいてる

16_04_07 (18)  16_04_07 (19)

最初はうつむいて、話せなかった方も、帰る時には笑顔で明るく別人のように変わられた方も複数おられました。

たとえ
訳がわからなくても
継続は習慣になっていく☆

16_04_07 (21)  16_04_07 (12)

 

今月も樋野先生を迎えてがん哲学外来を開くことができ、良き時を過ごせて感謝でした。

終わるころには雨も上がって喜びが湧いてきました。

全国でどんどん広がっていくメディカル・カフェ・・・今後も楽しみです!

 

来月またお会いしましょう!

 

次回は、5月19日(木)11:00~13:30です。ご期待ください!
(当初の予定から日にちが変更になっていますのでご注意ください!)
お菓子の代わりに、簡単なミニパンなどをご用意する予定です。

16メディカルカフェチラシ4

※7月3日は2周年記念で大江のぞみさんによるヴィオラの演奏がありますのでご期待ください!


※個人面談も3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。

 ※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。

 16_04_07 (24)  16_04_07 (23)

 

 なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は、相当落としていますが、癒し効果は充分あると思います☆

 

樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

 

 12674434_956314237792245_1822158276_n

51RqkDfYccL._SX312_BO1,204,203,200_

 

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆


※今後の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

 

 15_08_30 (45)

 

 

 

 

さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
ますます全世界に向けて発信ですね☆詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。