第20回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
皆様、暖冬とは言え、2月の厳寒の中、いかがお過ごしのことでしょうか?
20回目を迎える今回も誠に格調高い「ことばの処方箋」が樋野先生を通して語られました!日本各地だけでなく、時には世界もあちこち駆け巡っておられえる樋野先生、今回もありがとうございました!3千人以上のがん患者・家族や「ことばの処方箋」が必要な人たちとの面談をしてこられている樋野先生・・・さすがです・・・顔を拝見するだけでも癒される人が毎回数名おられます・・・確かに癒し系の表情をされていますが、きっと練られた品性がにじみでておられるのでしょうね。
今回、改めて、樋野先生は数々の「吉田富三生誕100周年」「○○生誕○○周年」「たま駅長追悼○○記念」「クラーク来日、札幌農学校創立140周年」「内村鑑三~記念」「新渡戸稲造~記念」に講師として招かれておられることを知りました。
「がん哲学外来」という名前がついているものには、樋野先生が個人面談をして下さるそうです。名称に「がん」とついていますが、がん患者だけの集まりではなく、がん患者の家族や、将来の備えの方や、興味のある方や、どなたでもご参加いただけます。
樋野先生曰く「がん患者だけの集まりの患者会とは違い、同じことに興味を持っているサロンやサークルとも違い、『メディカル・カフェ』は、色々な立場、色々な方たち、色々な年齢の方々の集まりで、対話学の学びの場です。多くは初対面の方と同じテーブルで1時間強、お茶を飲みながら時を過ごす・・・お互いに苦痛にならない人間性・品性を身につける学びの場です。」とのことでした。
今日も初参加者の方が10名程おられました。その中には、近所の住民の方や、病院の方、千葉から、神戸から・・・の方たちもおられビックリでした!
一方で、参加したくても、どうしても体調や仕事で参加できなかった人たちのために・・・樋野先生のお言葉よりおすそ分けです。
☆「人は、周りの評価を気にして、怖がる傾向がある」
☆「蚤や シラミがチクリと刺す程度。命に別条はない」
☆「脇を甘くして相手に付け入る隙を与える」
「懐の広さを示して感動を与える」
☆「人は人との比較で悩んでいる 」
☆「人生に期待するから失望する。人生から期待されている」
☆「『病気であっても病人でない』という心構え」
☆「『人間には最後に死ぬ』という大切な仕事が残っている」
☆「がん哲学外来は、面識のない人と同じテーブルに座る訓練。」
「面識のない人に対する温かい情、礼節を養う」
☆「面識のない人の接し方が アメリカと日本で違う」
「アメリカ『人に紹介していいですか?』と確認してから他己紹介」
「日本『私はこういうものです』と自己紹介」
☆「人生を通していかにプレゼントとして去っていくか」
☆「良いことを世に吹聴する」⇔ 悪事千里を走る
「自分が犠牲になっても心が豊かになる」
☆「『1個の細胞が地球』とすると、『染色体は国』、『遺伝子は町』、『1個の塩基は人間』・・・1個の塩基の異常でがん化する。」
☆「泥水を清める」 一人の人がいるだけで世の中が清められる
☆「30年後に実現することを、明日実現するごとく語る」
☆「今は医療の幕末。医療維新、まだ来たらず」
☆「ペリーが来てから明治維新まで 15年」
☆「公武合体」 西郷隆盛、坂本龍馬、勝海舟・・・
☆「階段をのぼるような成長。自分の身長が伸びた」
「『ここだ』と言える瞬間があると良い」
☆「『不連続の連続性』は、『良い先生』と『良い友』と『良い読書』で得れる。」
人生邂逅の三大法則
☆「丁寧な観察ができるようになる」
☆「人を褒めるのは大切」
☆「人をけなしたらダメ。人間は完全でないので、けなすことは簡単にできる」
☆「人生の思い出づくり・・・病床にも知恵あり」
☆「多くの人は悪口をいう習慣がついてしまっている」
☆「一人の人間を3分間『歯を食いしばって』褒めちぎる習慣」
☆「3日続くと習慣になっていく」
☆「健康な時から訓練する。病気になってからではない」
本日の樋野先生との個人面談は5人程ありました。皆さんご満足な様子で、『安心した』『大丈夫だ。これで良いと思えた』などの感想を頂きました。
その間、各テーブルでは、お菓子とお茶を囲んで、時にはワイワイ、ガヤガヤ、時にはしっとり・・・お互いの話に心と耳を傾けておられました。対話学の学びの場です。
参加者の方々からは
『治療は終わったが、再発の心配がある』
『家族のことが心配』
『 死がテーマ』
『どういう風に今生きていくのか?』
『今を生きることで子供たちに何を残していくのか?』
『死の受け止め方』
『かつてやっていたマラソンをもう一度やってみたい』
『初めての参加でしたが、部屋に入ったときになんとなく温かいものを感じました。わぁ~、あったかいなって感じました』
『この場がすごく大切な意味を持っているんだと改めて痛感しました』
などの声を頂きました。
そして後半の樋野先生からの「ことばの処方箋」もシェアーします。
☆「偉大なるお節介が必要」
自分の気持ちで接しない!
余計なおせっかいをしたらダメ
相手の必要に共感する
☆「偉大なるお節介症候群」の特徴
①暇げな風貌 相手が心を開く
②偉大なるお節介
③速効性と英断 ごちゃごちゃ考えない
☆「偉大なるお節介症候群」とは?
①「役割意識&使命感」を持つ
②「練られた品性&綽々たる余裕」
③「賢明な寛容さ」
④「実例と実行」 実際にやってみる
⑤「世の流行り廃りに一喜一憂せず、あくせくしない態度」
⑥「軽やかに、ものを楽しむ。自らの強みを基盤とする。」
悲壮感が漂ったらいけない
⑦「新しいことにも、自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって努力する。」
⑧「行いの美しい人(新島襄)」
⑨「冗談を実現する胆力」~sense of humor~
⑩「ニューモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な大局観のある人物」
☆「泣くのに時がある。微笑むのに時がある。嘆くのに時がある」
☆「自分では希望のない状況であると思っても、人生から見れば期待されていると気づく深い学びの時が与えられている」
☆「その人らしいものが発動するためには苦しまなければいけない」
試練 → 忍耐 → 品性 → 本当の希望
☆「人に譲るだけ譲る。競争しない」
☆「自分がやらなくても人がやる」
☆「給料もらって干される時に『良いね』と思える人生観」
☆「 どんなに忙しくても手を止めて顔を見て話を聞く」
「face to face」
☆「2人に1人が、がんになる時代」
「生きることが、がん化への道」
☆「悩みがあるときに、どのように解決せればいいのか心がけ」
☆「天寿がん」
☆「定義がないことが良い」
ハッキリわかっていることはどうでも良い
☆「人を気にさせる」 人は納得させるものではない
☆「カフェは、日本に7千箇所必要。1万5千人の人口に1箇所必要」
ふらっと行ける所
☆「悲壮感ではなく、期待されている使命感に気づき応える」
いかがでしたか?
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます☆本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!来月も、新しい本が出版されるそうです!
ご多忙の樋野先生の霊心体が守られますように。来月も期待致します!!!
次回は、3月10日(木)13:30~16:00です。ご期待ください!
そして、4月ですが、7日(木)に日程変更になっていますのでご注意ください!
個人面談も3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
ますます全世界に向けて発信ですね☆詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。