第24回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

早いもので、来月は2周年記念カフェです!

今月も各地でひっぱりだこの樋野興夫先生をお迎えすることができました!
当たり前のことではなく、破格の恵みです☆

「日曜日だから参加できた人」「日曜日だから参加できなかった人」・・・それぞれに事情がありましたが、初めての方、2回目・・・5回目以上、皆勤賞・・・あちこちから多くの方が駆けつけて下さいました。「平日だと出られるけど・・・残念」「雨のため体調がすぐれず参加できません・・・すごく参加したいのですが」とか「仕事で関西にいるために参加できません・・・」「毎回、レポートを楽しみにしています」「参加していても聞き取れない部分とか分からない所がいつもあるから、すごく助かっています。」「宝石のようなことばの処方箋をせっかくもらっても覚えきれないし、メモしきれないし・・・すごく助かっています!」「このサイトの特徴、樋野先生の写真が素敵すぎます!癒されます!」・・・などの声もありますので、素敵な樋野先生の笑顔と共に今月も樋野語録をおすそ分け致します☆

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複数の方の口から「『人生いばらの道』だけどその途中で、今日という日に出会えた人たちと分かち合い、樋野先生のお話を伺え・・・感謝に絶えません。」という声を頂きました!

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☆「天国の息子さんからのプレゼント」

 

☆「樋野先生の夢は天国で『7人の侍』とメディカル・カフェを開くこと」
 →勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、吉田富三(医学者)
 →医学者、政治家、学者・・・専門分野以外の異分野交流が大切。
 →同業者は競うようになる
 →「純度の高い専門性」をもった人たちと「異分野の交流」を持つと良い

 

☆「純度の高い専門性=『これしかない』」
 →純度が低い人は『あれも』『これも』
 →人間は多く学べば体が疲れる
 →『これしかない』といえるような学び方をする

 

☆「誰に学ぶかが大切」
 →「わたし(イエス)から学びなさい」
 →真似(まね)るのは大切

 

☆「学ぶ=人を真似る」
 →「独創は模倣に徹する」
 →「独創的な人は『誰に学んだか』言える」
 →「何を学んだかではなく、誰に学んだか」

 

☆「1万5千人に一つ、全国に7千ヶ所のメディカル・カフェが必要」
 →電車に乗らなくても、自分の住んでいる近くのカフェに歩いて行ける

 

☆「Facebook症候群」
 →鬱的になる人が多い

 

☆「『良いね』と言われるわけではないことをやる癖をつけておく」
 →半分の人が「訳が分からないね」と言うことをする
 →新渡戸の授業は半分が「良いね」、半分が「訳が分からないね」

 

☆「教育とは全てのものを忘れた後に残るもの」
 →吉田富三の授業は訳が分からなかったらしい(学生紛争時代)。
 →複数の学生が覚えているはロビンソンクルーソーの話を引用した話。
  「一人ひとりは善良な青年に見えるが、集団になると変なことを言ったりする・・・」

 

☆「胆力」
 →ものに動じない気力

 

☆「地平線の向こうを見て授業をする」
 →10年後に一人でも思い出してくれたら良い

 

☆「ほっとけ症候群」

 

☆「昼は輝いていても夜の18時に無性に寂しくなる(日本人特有)」
 →いかにしたら寂しさを解消できるかは、がん哲学外来の学びの一つ

 

☆「メディカル・タウン」と「メディカル・ビレッジ」

 

☆「メディカル・ビレッジ」
 →一人の人間を癒すには、一つの村が必要

 

☆「桃太郎から学ぶ」
 →犬猿の仲のものが一つの目標に向かって一緒に進んだ
 →どうしても気の合わない人がいるが・・・

 

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面談の時には、樋野先生に「天国のカフェでは、是非私もお茶係りをさせて下さい」という申し出が複数あったそうです。

どのテーブルも時間と共に話に花が咲いてきました。

参加者の中からは以下のような声が聞かれました。

☆「男同士のテーブルでもにこやかに、無理なく会話がとぎれることなく続きました」

☆「『がんの症状』『治療』『検診』『医者との関係』『家族との関係』の悩みや、『複数の違った情報を正しく判断するには?』をそれぞれにざっくばらんに話し、聞かせて頂きました。」

☆「会話ではなく、対話が必要なことが分かった。心の鎧を脱いでオープンにした時に、人生に希望を持てるようになった」

☆「2回目の参加でしたが、ずっと参加したい」

☆「異文化の交流が大切だと言われたが、今日はいろんな立場、職業の人から色んな話を聞けて良かった」

☆「先月に引き続き今月も会え、『やあっ』て笑顔で男同士挨拶されているのを見て、『素敵だなあ』と思いました。心がほのぼのとしました。」

 

 

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そして後半の樋野先生の話も格調高かったです。

☆「カフェでは、男性も女性もミックスのテーブルが良い」
 →多様性が必要だから。
 →1時間以上お茶を飲みながらお互いが苦痛にならない存在になる訓練の場

 

☆「アメリカと日本は悩みの質が違う」
 →アメリカは家族の悩みは日本より少ない
 →アメリカは、健康な時から家族とリビングルームに一緒にいる習慣がある
 →日本人は病気になってから家族とリビングルームで過ごす時間が増える

 

☆「結論をつけるのではなく、結論のない事を話す習慣をつける!」
 →1時間お茶を飲みながら『あ~でもない』『こ~でもない』と結論のないことを話すことはすごく良い。

 

☆「良い羊飼いは羊のために命を捨てる=人間学」

 

☆「山岡鉄舟と清水次郎長の対談」
 →清水「私のために死ぬ子分は一人もいません。しかし、私は子分のためにいつで命を捨てる覚悟をしております」

 

☆「あいまいなこと(グレーゾーン)をあいまいに答えるのが科学的」
 →グレーゾーンに愛をもって「わかりません」と言うと相手が慰められる。
 →相手が『自分のことを思ってくれている』と思えば答えがなくても良い。
 →「わかりません」と言うときの態度が重要

 

☆「何を言ったかではなく、誰が言ったかで解消される」
 →矢内原が父の死について後悔の念に襲われ内村に相談に行くと
  内村「わたしもわからない」
  矢内原「あの内村先生もわからないからと解消された」
 →解決しなくても解消できる

 

☆「南原繁のシンポジウム」 香川県三本松高校  南原繁の母校

 

☆「今ふたたび南原繁―よき師・よき友・よき読書―」

 

☆「良いものは3代続かない」
 →別の流れが出てくる(平等)
 →いつどこで『立派な人』が出てくるかわからない
 →自分もそういう人物になる

 

☆「『子どもは、自分の所有物』と思ったらだめ」

 

☆「5歳の子どもでも80歳も老人でも同じ人間」
 →5歳の子でも80歳の子でも同じ目線で語る習慣をつける。

 

☆「樋野先生はわずか3歳で医者になろうと思った」
 →5歳の子に「子どもだろ」と言ったらだめ

 

☆「人間の成長は階段を上る如く、不連続の連続の成長」
 →『訳が分からなかった』けど、身長が伸びたと思う出会いをするかどうか

 

☆「人生は不条理」
 →なぜ病気になったのか誰も応えられない
 →一喜一憂は人生疲れる

 

☆「雨は誰にでも降る」
 →その時に傘をさすかレインコートを着るか、家に入るかは自由意思
 →何かが起こった時にどう対応するかは自由意思

 

☆「電話相談する人」
 →顔が見えないからいつ切って良いかわからない
 →相談員の心のケア

 

☆「一人の人間の悩みは一人の人間が埋められる幅」
 →がん哲学外来は訳が分からないが、隙間を埋めている。
 →『隙間』を埋めずに忘れようとしても時々思い出し、また悩む。
 →一歩一歩、隙間を埋めてから前に進むと良い。

 

☆「一人で歩く必要はないが、尺取虫運動が重要!」
 →自分のオリジナルポイントを固めてから後ろの吸盤を前に、そして全部の足を前に進める。

 

☆「一周遅れの先頭の責務」
 →人生、誰が先頭がビリかわからない
 →先頭の人は、一生懸命走ってるから疲れている
 →一周遅れの人は歌を歌って走ってる。品性。人と競争しない

 

☆「苦しみ → 忍耐 → 品性 → 本当の希望」
 →本当の希望は苦しみを通してからしか出ない
 →絶えられる範囲の苦しみしか与えられない

 

☆「全てを委ねる精神が大切」
 →「できなければ『これでおしまい』」 by 勝海舟
 →「もう逝きます」 by 内村鑑三の18歳の娘

 

☆「冗談か本気かわからないことをやる」

 

☆「マグダラのマリア」
 →来たときには苦しみと悩みの中にいたのが、帰る時には明るくなる。
 →悲壮感が漂っていた人が、ちょっとしたことで慰められ、喜びを伝える者に変えられる

 

 

☆「人生いばらの道、されど宴会」
 →あんまり深刻にならず思い煩わずに一生懸命に生きる

 

☆「人間は自分の死に気づかない生物」
 →どんな人も20年生きると思っている

 

☆「確率と確実は違う」
 →告知、余命宣告は不確定
 →一喜一憂すると大変

 

☆「向上心のある虫になれ」  by 新渡戸稲造
 →空の上から道路を走る車を見る視点
 →自分の住処を空の上から見る視点

 

☆「病気になっても病人でない」

 

☆「人間70年、健やかにして80年、どうせ死ぬ」

 

☆「人間の寿命が120年になったのはモーセの時から」 今も昔も

 

☆「なぜ人間は死ぬのか?なぜアダムとエバはエデンの園を追放されたか?」

 

☆「『永遠の命』を得ようとする『がん細胞』」
 →がんをどうして直すか?創世記3章

 

☆「自分を他人へのプレゼントとして去っていくのが高尚」
 →プレゼントとしてこの世に来た

 

☆「不条理でも『もしかするとこの時のために』ということがある」

 

☆「何のために生まれてきたのか?」
 →70歳の人には言えても、生後2時間で天に逝った場合何とこたえるか?
 →10年後にご両親と会うと、『この子のおかげで、会話ができるようになった』・・・。

 

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すごいですね!

 

来月は7月3日13:30~16:00です。もっとすごいことになりそうです!

ビオラの特別演奏もあります!
「2周年記念 がん哲学外来 スペシャルメディカル・カフェ@よどばし」お見逃しなく!

スタッフ達も、もう来月のあれこれを準備して皆様のお越しをお待ち申し上げます☆

 

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なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は、相当落としていますが、癒し効果は充分あると思います☆

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樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

 様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

 

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆


※今後の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

 

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
ますます全世界に向けて発信ですね☆詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。