第59回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

 大型連休を超えての「@よどばしカフェ」がスタート。
 令和の時代がスタートし、色々と物事が新しくなっている時代、新緑も美しくなってきましたね。
 一方で変わらない「現実」もありますが、一日一日小さくても大切に愛をこめて歩んでいる中に、「良き出会い」によって、現実は変わらなくても、新しく見方も変わってきますね☆悩みの優先順位が変わりますね☆今回も、沢山の言葉の処方箋を頂きましたので、お分かちさせて頂きます☆

 

初めて来られた方も6名加えてスタート。
まずは、「365日の紙飛行機」を皆さんと大熱唱。

☆「人生は紙飛行機・・・」

 

☆「よどばしカフェ5周年すごいね!」
 →継続は大切。
 →「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」開設5周年記念。
 →来月6月30日は60回記念スペシャル!
 ※素敵なプレゼントもご用意しております。

 


☆「映画『がんと生きる言葉の処方箋』@新宿武蔵野館」
 →本当は5月3日~9日までの上映だったが、16日まで延期。
  ※大変人気で、事前(2日前)に武蔵野館にて座席指定券に交換してください。
   当日、視聴されたくてもご入場頂けないこともあります。
   ※トークイベントも毎日映画上映後15分程予定されているようです。
 →5月11~25日名古屋の映画館でロードショウ
 →他にも今後、大阪と京都で上映決定 
 →長野放送 松本市2019年3月上映

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☆「空き家」
 →ずっと扉を閉じて、窓をあけないと滅ぶ。
 →毎日、窓をあけた方が良い。

 

☆「さりげない広報」
 →大久保通りで「(淀橋)教会の掲示板の『言葉の処方箋』に慰められた」と樋野先生にメール
 →何かある時に思い出してくれたらよい。

 

☆「楕円形の心」
 →相異なるものが、お互いに存在を認め合う。
 →同心円(仲間同士だけ)の関係は、初めは良いけど、数年後にがん化する。
  3年もたない。
 →メディカル・カフェは、性格の異なる人と一緒にお茶を飲んで1時間過ごす訓練。
  自分の顔が不愉快になっていないかチェック。
  自分の顔が、人々が苦痛にならない顔になると、人々は良い思い出になる。

 

☆「寄り添う」
 →今年の流行語大賞?
  流行語大賞になると、みなさん、「気になる!」
 →「寄り添う」と「支える」は違う。
  日本ではあいまい。
 →「寄り添う」は、ちょっと横から手を差し伸べるだけ。
  子どもでもできる。
 →「寄り添う」と「支える」の違いが分かると、困っている人に接する時の態度が変わる。
  困っている人と一緒に困る人になる。「犬のおまわりさん」

 


☆「汝の光を輝かせ」
 →恵泉女学園の創設者、河井道がこよなく愛した言葉。
 ※聖書 マタイ5章16節
 「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、
  人々があなたがたの良い行ないを見て、
  天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい。」

 


☆「SS(Service and Sacrifice)」
 →東京女子大学の校章
 →Service and Sacrifice(奉仕と犠牲)
 →十字架の関係(縦の関係と横の関係)
 →東京女子大学の初代学長は新渡戸稲造

 


☆「タイミングを知る」
 →「良い麦と悪い麦」 ※詳しくは先月の講話をご覧ください。 
 →自分の好みで行動すると、タイミングを失う。
 →人を「良い人」「悪い人」と区別するとタイミングを失う。
  タイミングを無視しているから、人を評価する。
  人を非難するのが30秒遅くなり、雰囲気、結果が変わる。
  下を向いてお茶を飲むと30秒。訓練。
  苦手な人と感じるような人とも、同じテーブルに座って30分間お茶を飲む。
  「会話」は不要。
  相手は、風貌(ふうぼう)を見て「対話」できる。
 →「タイミングを知る」
 

 

☆「困っている状況に陥ると、人は敏感になる」
 →風貌を見て心を読む
 →病気になってからと、それまでと変わる
  同じ人間なのに、「あの人に会いたくない」と思ったりする・・・
 →周りの人も困る

 


☆「茨城チャウチャウ友の会」
 →3つのカフェが合同で「いばらき チャウチャウ友の会通信」 発行
 →本日発足

 

 

 

すごいですね!
格調高い講話の次は、樋野先生との個人面談&テーブルトークです。
テーブルトークは、樋野先生から学んだことの実践の場。
お茶を飲みながら「楕円形の心」の訓練の時です。

各テーブルの感想を聞いてみました。

☆男ばかりのテーブルで、初めは、沈黙でシーンとしていましたが、その内に「カフェの映画」や、「死」や、「病気」、「定年後」の話で盛り上がりました。

 

☆「カフェの映画を見に行かれた方2人から感想を聞かせて頂き、同席出来た今日初めて来られた方と明日見に行くことになってうれしかったです」

 

☆「初めての者同士でしたが、顔を寄せ合って話しました。あっという間の1時間でした。

 

☆「初めて来られた方もおられて・・・いつもここに来るのが楽しみです」

 

☆「初めての方も、久しぶりの方もおられて、終末期のケア、認知の方のケアの悩み、心のずれを分かち合うことができて、今日本当に来て良かったです。すごく参考になりました。」

 

☆「『タイミング』『待つ時』のことで盛り上がりました」

 

☆「『ただ寄り添うというのは難しいなあ』と申し上げたら、同じテーブルの人が、樋野先生は犬のおまわりさんにあるように・・・と聞いて衝撃でした。」

 

 

そして、樋野先生の講話(後半)です。

 

☆「映画」
 →「思い出づくり」
 →同じものを見てもテレビで見るのと映画で見るのは違う。
  環境が違うと印象が違う。
 →無理して、時間を「犠牲」にして映画を見に行ったら良いね。
 →『なんの為にこんなものを~』と思う時に何かが与えられる。

 

☆「時間を犠牲にする」
 →歩くのをやめて、顔を見て相談にのる。
 →同じように相談して、同じように応えてくれたとしても、受け止め方が違う。

 

☆「誰かに会うために、わざわざ遠くまで行く経験がない」
 →昔は不便で、何日もかけて人に会いに行った。 中江藤樹〜村の先生〜
 →時間を犠牲にして会いに行く
 →会って慰められ、人を慰める人になっている
 →最近は、わざわざ「誰かに会いに行く」ことがない。

 

☆「途中下車カフェ」
 →新幹線。駅の中の喫茶店
 →樋野先生は、甲府に行くときに「八王子駅 途中下車 カフェ」可能。
 →何のためにやるのか?

 

☆「電話相談」
 →「いつ、どこで会う」のか明確にすると、本人も納得するし、5分で終わる
 →電話相談は人によっては数時間電話が切れない
 →「また会いましょう」は、相手は納得しない。
  セカンド・オピニオン・ショッピングになる。

 

☆「訳が分からなくても、『良かった』と思ってもらえる人物になる。」
 →無頓着なほどに大胆になる。
 →人に何を言われようが関係ない。
 →「ほっとけ」「気にするな」

 

☆「存在自体に価値がある」
 →「ほっとけ」「気にするな」
 →人との比較・競争で悩まない。
 →日本では、病気になった時の悩みの3分の1は家族の人間関係。
       〃            職場の人間関係。
  日本では、3分の2は人間関係の悩み。病気そのものの悩みは3分の1。
  だから、悩みを解消するためにカフェを始めた。

 

☆「CANCER PHILOSOPHY(がん哲学) CLINIC」
 →日本発信。日本独特の人間関係の悩みの解消。
 →樋野先生は、アメリカ(ミシガン大学)、イギリス(ロンドン大学)、中国(北京大学)などでも講演。
 →訳が分からないから、講師に呼ぶ。

 

 

☆「訳が分からないことを本気でやる人物になる」
 →人はその姿に関心を持つ。

 
☆「全てのものを忘れた後に残るものが教育」
 →10年、20年後に思い出すもの。
 →悩んで苦しんでいる時に思い出すこと

 

 

☆「地平線の向こうを見て話す」
 →海岸で砂浜を見て話さない。
 →1人か2人は必ず思い出す。
 →新渡戸稲造の第一高等学校の学長の時の授業は、ほとんどの学生は理解していない。
  しかし、当時の授業に「心にしみた」「私一人に話された」と言ったのが、
  後の東大の総長である南原繁と矢内原忠雄。
  一方、「わけが分からなかった」と言った人たちは歴史に名前が残ってない。

 

☆「『もしかするとこの時のため』と人から言われる」
 →それぞれに役目がある
 →順調な時には「出会い」はない。順調な時には気づかない。
 →逆境と思えるときに与えられる。
 →同じことがあっても、気づくときがある!
 →「私が 死ななければならないのでしたら 死にます」 エステル
 →「出会い」は、「もしかすると この時のため」を学ぶため。
  役割、使命が与えられる。

 

 

閉会に「犬のおまわりさん」を熱唱。
「困った人と一緒に困る『犬のおまわりさん』」から学ぶことが多いですね!
奥が深い歌詞をかみしめて皆さん、おさなごに返ったかのように楽しそうに大熱唱☆
「寄り添う」ことの大切さを、また一段階ステップアップして学べた恵みの時でしたね☆

さらに「犬のおまわりさん」のような「痛んでる人にも寄り添う心」を与えてください。
何か大きな事を為そうとするよりも、寄り添える人になりたいですね。
映画上映も用いて、さらに多くの人たちが「がん哲学外来 メディカル・カフェ」を知り、分かち合うことができますように・・・

 

次回は6月30日(日)13:30~16:00です!

「@よどばし」開設5周年記念です!
素敵なプレゼントもご用意しております☆

もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆

2019年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。

 

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※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。

※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

 

   

 

さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

こころにみことばの処方箋 世界に広がる「がん哲学」      51-SVP5R6aL._SX330_BO1,204,203,200_

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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。

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とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

 

※2019年の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。

現在約150カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!