第52回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
雨からも守られ、今回も10名ほどの新しい人たちも交えてスタートとなりました。大阪や熱海からもわざわざ来られた方も複数おられビックリしました。
季節が変わるように身体のコンディションも代わります。体調や気分で右往左往するのではなく、二人に一人が「がん」になる時代に大切なのは「いかに対応するのか?」を学ぶことのようです。変わらなければならないは、「心」ですね☆目に見える状況に心を奪われるのではなく、先人たちの言葉の処方箋を頂き、新しい気づき、新しい心を頂き、新しく生かされて行きましょう。
まずは、テーマソング化してる「365日の紙飛行機」を皆さんで大熱唱してスタート!
☆「52回目、すごいね」
☆「365日の紙飛行機は淀橋カフェのテーマソングだね」
☆「マリヤがん哲学カフェ。三浦修道院カフェ。」
☆「赤坂教会の場所はかつて勝海舟の家」
→勝海舟は一部をホイットニーに譲り、病院をつくった。
→ホイットニーの親族クララが、勝海舟の息子と結婚している。
☆「勝海舟」 1860年 咸臨丸、1864年 新島襄 密航
函館、上海からボストンに行くときの船長テーラーは、新島を育てた。(アマースト大学に送った。)
新島は、密航して約10年で日本に帰り、同志社英学校を、建て上げる。
同志社を大学にしようとしたが、お金がなかったので、勝海舟に相談に行った。
勝海舟「一体、この事業はどれくらいで完成するのか」
新島「200年はかかるでしょう」
→ だから勝海舟は認めた。まだ創立約140年
→勝海舟「100年後に一人でも自分を思い出してくれたればよい」
→「自分が死んでから実現することをやれ」
自分が死んでから実現することを明日実現するごとく語る胆力
☆新島襄の奥様は八重さん。
→「新島八重 記念 がん哲学外来」11月群馬で発足
☆「冗談か本気かわからないことをする」
☆「勝海舟と西郷隆盛が会あったのは江戸の無血城」
→面談する様子をイメージ
勝海舟はどういう態度で西郷隆盛に接したか?西郷はどう感じたか?
☆勝海舟の文章には聖書的な言葉がある。
西郷の文章も聖書的な言葉がある。
おそらく、彼らは聖書を読んでいる。
勝海舟はスケールが大きい。オランダ語は堪能。
☆「医療維新の時代は、まだ来たらず」
→公武合体から明治維新まで7年かかっている。
→勝海舟、西郷、竜馬たちのような人たちが出てこないと。
→どんな時代にも勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬のような人たちが出て来る。
☆「もしかするとこのときのため」
→モルデカイ「もしかするとこのときのため」
→エステル「もし、私が死ななければならないのでしたら死にます」
→覚悟が出来ると死とかどうでもよくなる
→病気であっても病人でない。
→病気も個性
☆「全て始まりは人材。」
→具象的に考える
☆一個の細胞を地球の大きさに例えると、染色体は国の大きさ、遺伝子は町の大きさ、一個の塩基は一人の人間の大きさ。一個の塩基が挿入されたり、削除されたりすることでもがん化。突然変異。一人の人間で世界を動かせる。一人の人間でできる。
☆「『意志の根源』と『原動力』をもつ」
→「走るべき行程と見据える勇気」を持つ」
世界の動向を見据えつつ、高らかに理念を語る人物になる。
常に志を忘れないように。
→目的は高い理想におき、それに到達する道は、臨機応変に対応する。
→大局観のある視点。自分を客観的に見る。
→病気は誰でもなる。生きることががん化への道。
☆「がんになった時の心構え、対応を学ぶ」
→病気は誰でもなる。2人に1人ががんになる。
→雨は誰にでも降るが、傘をさすか、家の中に入るか、レンコートを着るか・・・。
自由意思。雨は止められない。予防と心構えの違いの学びが大切。
☆「話そうが黙っていようが苦痛にならない人間になる。」
☆「自分が犠牲になっても心が豊かになる。」
→人生には順境も逆境もない。
☆「存在自体に価値がある。」
→順境と逆境を問わない。人生から期待されている。
→人生に期待すると失望する。
☆「利己的なハッピーではなく、利他的なジョイフルを求める。」
→ハッピーは外面的。
→ジョイフルは心から湧き出るもの
→境遇に関らず。
→同じ状況でも、悩み苦しむ人と、喜びにあふれている人
→人間には2種類(どちらの道に行くのか) 自由意志 選ぶのは本人
→明日死んでもいいと思える。
☆アダムは930歳で死んだ。アブラハムは175歳。モーセは120歳まで。
☆「人間に何故、寿命が与えられたのか?」
→アダムとイブ
→エデンの園には命の木と善悪の木があった。
善悪の木から食べてエデンの園を追放された。
善悪の木を食べて命の実を食べたのが、がん細胞。がん細胞は永遠に生きる。
格調高いお話に引き続き、樋野先生との個人面談。
その、裏番として、各テーブルでの対話の訓練の時もわきあいあいと☆
毎回のことですが、多くが初めてお話する者同士ですが、5分もすれば、不思議にどのテーブルもかなり盛り上がっております・・・。
参加者の声を何名かに聞いてみました。
☆「がんも個性ということに目が開かれました」
☆「初めての人たち同士でしたが、不思議に高く深く交われました」
☆「良かったです!」
☆「甲状腺がんの話もできました」
☆「以前、他の場所で講義形式の樋野先生の話を聞きましたが、カフェの方が雰囲気が良いです。何年も前に聞いた樋野先生のお話の中で覚えていることがあります。「暇気な風貌」という言葉が忘れられませんでした。カフェの方がお互いの気持ちがダイレクトに伝わると思いました。」
☆「今まで知らなかった勝海舟を勉強しようかな」と思いました
などなど
☆「耐えられない試練はない」
☆「樋野先生の実家は、30名の人口、60パーセント以上の空き家。」
→子供の頃から友達いない。一人で海で泳いで、老人が夕涼み・・・。
いつも30M後ろから見てくれてたおじいさん。
そういう人間が必要。他人でもいいから。
→30M後ろから見てもらった人間は一生の思い出になる。
→1M後ろは文句を言うからダメ。
☆母を亡くして悩んでいるクララに対して、勝海舟の奥さん(たみ)が何と言ったか?
→「悲しい時は私達の所へいらっしゃい、一緒に泣きましょう、
そしてあなたが仕合せな時は一緒に笑いましょう。さあ勇気をお出しなさい、——
これから先の長い年月のことは考えず、
今日という日以外には日がないと思ってただ毎日をお過ごしなさい。」
☆「昔の人が言った言葉が今の自分の境遇にも合う」
☆「ほっとけ」トイレに貼っておく。
→自分で変えられることは少ない。
→大切なものは少ない。
→「本当に大切なことは少ない。」
→「ほっとくと暇になる」
☆「ちょっとしたこと」
☆クオリティ・オブ・デス
→哲学者カントが亡くなった時の言葉は「これでよい」
→勝海舟の臨終の言葉は「これでおしまい」
→内村鑑三の娘ルツ子が17歳で亡くなる時の言葉は「もう逝きます」
→ユーモア 今から準備
☆東大元総長の矢内原忠雄が学生時代にお父さんのことで悩んだ。
→内村鑑三に相談に行ったら「私もわからない」
→『あの内村鑑三先生もわからないといった。だから、自分の悩みも解消した。』
→自分が尊敬する人が分からないといったら、解消する。
→「私もわかりません」・・・「私は」ではなく、
一生懸命考えても「私もわかりません。」
☆「トイレに飾る樋野語録」
→冗談ポイことを本気でやる胆力。
☆多くの人は、皆が「良いね」と納得することしかしない。
→フェイスブック症候群
☆「わけがわからないことをやる胆力」
→「クォーター主義(4分の1)」
25%の人は分かってくれる。
50%は3年後に分かる
25%はいつまで経ってもわからない。
→「気にすることなくやり遂げなさい」 by マザー・テレサ
人が何を言おうと、邪魔しようと
☆「悩むな」
→人生はプレゼント。与えられたもの。
→順境も逆境もない
→人間は自分が悩むのが高尚だと思ってる。。。
→無邪気に喜んで小さなことに大きな愛を込める
☆「人を批難してはならない」
→よき訪れは羊飼いの所に来た。
→人から嫌われたり、さげすまれていた羊飼い。
→真実はごみの中に無料で輝く。
→ごみの中に探しに行く。
☆「人生は思い出づくり」
→何のために、なぜカフェに行くのか?
→いつか思い出す。
☆「人間は不条理の世界に生きている」
→逆説の世界に生きている。
→「なぜ?」と思う時に与えられる。
→謙虚さを授けるために。謙虚になると心が豊かになる。
→謙虚さは自分のことがどうでもよくなる。自分のことで悩まなくなる。
☆「人生の目的は品性の完成」
→苦しいことがあっても、耐えられる範囲で与えられる
→「勇ましい高尚なる生涯」
人のために何かやろうと思える。
→「品性=キャラクター」
☆「尊敬できる人物が誉めている人は尊敬できる」
→勝海舟に会ったことがないけど、新渡戸稲造が勝海舟を誉めているから偉い。
→勝海舟は、当時は非難を沢山受けていたが、
勝海舟は「ノミやシラミが肩をチクリと刺しているに過ぎない。命に別状なし。」
と言ったことを新渡戸が引用している。
→「明治以降、新渡戸稲造にまさる人物はない」と言ったのは元東大総長の南原繁。
樋野先生の浪人時代の恩師が東大法学部時代の総長が南原繁だった。
その南原繁のことを樋野先生に毎日教えてくれた。
☆「人生邂逅の3大法則」
→良き先生に出会う。良き友に出会う。良き読書に出会う。
→「人生は水の流れ」
→水流に逆らいて泳ぐ
今日も良き時を感謝します!すごく、忙しいのに毎回チャウチャウ犬の様なかわいい『暇気な風貌』で語ってくださる樋野先生の姿に一同リラックス☆皆さんほっこりされていました。
樋野先生を通して語られた言葉、テーブルの交わりの中で語られた言葉を胸に、それぞれに来月まで進んで行かれることでしょう。人生に必要な胆力を身に着けて他の人たちにもこの恵みを分かち合っていけるように☆日本各地にカフェの働きがさらに広がり、必要な人が、置かれている近くのカフェにも行くことが出来ますように祈りつつ。。。
どうでしたか?すごいですね!
きっと、今にぴったりの言葉の処方箋を頂けたことでしょう!
次回は「11月15日(木)13時半~16時」です。
もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。
初めて参加されるご近所の方や他府県からの方も毎回複数組おられます。
是非、お気軽にいらしてください☆
さて、2018年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。
※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!
「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。
とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※2018年の予定は こちら
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。
現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!