第48回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」

今回も樋野先生を通してカフェをもてることに感謝でした!東西南北、近くから遠くから、平日にも関わらず多くの参加者が与えられました☆皆さんの期待感がすごいです!

まずは「よどばしカフェ」のテーマソングになっている「365日の紙飛行機」を皆で大熱唱してスタート。

樋野先生の話や対話を通して、聞くべきものを聞き、見るべきものを見ることができ、悩みが解消され、新しい力で満たされ、遣わされるように願いつつ・・・。

  

 

早速、樋野先生の前半の講話のダイジェストです。

 

☆「48回目、すごいね!」

 

☆「冗談ぽく、カラオケ大会」
 →8月に第二回のカラオケ大会。
 →ふとした時に、歌詞が出てくる。
  ♪思い通りにならない時~♪  
  ♪とんでいけ~♪
   ♪その距離を競うより、どう飛んだのか、
   どこを飛んだのか、それが一番大切なんだ♪

 

☆「多様性のある価値観に触れるのががん哲学外来の勉強」
 →多様性の学び

 

☆新刊『生きる力を引き出す 寄り添い方』(青春出版社 発行)

 

☆「言葉→行動→習慣→人格→希望・・・」
 →人間は自分で考えていることは言葉になる。
  言葉になると行動になる。
  行動になると習慣になる。
  習慣は、やがて人格を作る。
  人格は、希望、生きがいを生み出す。
 →自分で考えたことは言葉にする習慣をつけたほうが良い。
  暗記できるような言葉にすると、行動を生む。

 

☆「To do の前にTo be」 by新渡戸稲造
 →何をするかより、存在自体に価値がある。

 

☆「エンディングセンター」
 →「桜葬」

 

☆「Quality of Death(死の質)」
 →これからはQuality of Life(人生の質) より Quality of death(死の質)
 →今までQuality of Lifeの考え方 はあっても、Quality of Deathはない。
 →カントの臨終の言葉 「これで良い」
  勝海舟の臨終の言葉 「これでおしまい」
  内村鑑三の17歳の娘の臨終の言葉 「もう逝きます」
 →生きているときに、死をユーモアに語る。
 →(例)死んだ後には天国でカフェを開く。
  勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、
  吉田富三と天国でカフェを開く
 →天国でのお茶係に採用

 

☆「小学生へのがん教育」
 →小学生の質問時間15分
 →「そんなくだらないことが面白いですか?」の質問に一生懸命に答えると、子ども達はよく聞く。
 →たいてい最後の質問は「先生の夢はなんですか?」
 →保護者も参観しており、普段は会話がない親子でも、一緒に夕食を食べて会話できる。
 →小学生5年生の何人かは「天国のお茶係にしてください」という。
 →ユーモアを本気で語ると、子どもたちも考える。
 →何が真実かわからないけどユーモア
 →冗談を本気でする人物になる。

 

☆「人間は何を言ったかでなく、誰が言ったか!」
 →ある人に言われたら傷ついた言葉も、他の人に言われると慰められることがある。
 →相手を慰めることのできる人物になる。 
 →相手が嫌にならない風貌になる。風貌が大切。

☆「病気になると敏感になる」
 →元気なときには、嫌な人がいても「ま〜いいや」と思えても、病気になると、人間観察力が敏感になる。

 

☆「鏡を見て、相手が嫌にならない顔になる」
 →一番困った人の前でケラケラ笑ってもダメ。
 →深刻そうになってもダメ。
 →難しい。このような教育はない。
 →会話の教育はあっても、対話の教育はない。
 →学校に期待してもダメ。カフェなどで学ぶ。
 →黙っていても苦痛にならないような人間になる。
 →何も話さなくても周りが微笑ましくなる人がいる。

 

☆「チャウチャウ犬のような顔になる」
 →見ていてほほえましい。
 →動く。一生懸命だがほほえましい。

 

☆「ゴールデンリトリーバーのファシリティドッグ」
 →日本に約3頭。
 →小児がん病院で子どもに接している病院の職員。
 →待っているときは、動かない。

☆「盲導犬」
 →電車の中で盲導犬に会ったが、誰が来ても全く動かない。

 

☆「チャウチャウ犬の顔で無邪気に小さなことに大きな愛を込めて喜んでやる」
 →犬から学ぶ。

 

☆「猫は、動き回る。」
 →人を慰めるときには人は動いてはならん。
 →元気なときには、猫をみると楽しいかもしれないが、病気のときでも、猫は変わらず動き続ける・・・。(犬は動かない)

 

☆「病気の時に部屋の中で世話できる植物に慰められる」
 →花瓶に入っている花に水はやれる。動きまわらない。
 →大きな立派な木は家の中では咲かない。
 

☆「恵泉女学園大学(樋野先生は理事)には、園芸療法がある」
 →外で咲く植物ではなく、がんの末期の人たちのための植物にはどのようなものがあるのかを考える時代。
  どの花ならいいのか?
 →回答はない。苦しい人が「良かった」と言うような植物。

☆「利己的なハッピーではなく、利他的なジョイフルをもつ」
 →ハッピーは外面的だからいつでも失望に終わる。
 →ジョイフルは人生に期待するのではなく、人生から期待されていることに気づく。

 

 

  

  

 

 

あっという間に時が過ぎ、樋野先生の面談と各グループでの分かち合いの時(対話の訓練の場)。

 

どのようなお話をされたかを、いくつかの各テーブルに聞いてみました。

 

☆本日25年ぶりの思わぬ出会いがありました。25年前にはお互いに、がんになることも、このようなカフェで再会することも、新たな課題を分かち合うようになるということも・・・予想もつかなかったです。生かされている今を大切にしていきたいし、周りの色んな人に支えられてきており、感謝していきたいと思いました。

 

☆大切な時を頂いていることに感謝でした。

 

☆NHK「100分で名著」で長島愛育園の神谷美恵子さんの話が出ていた。 
 →「癒しを与えて、自分が癒しを与えられ、生きる希望を頂いた」
 

☆メディカル・カフェは自分一人では絶対に出会うことのできない場ですね!樋野先生の講話と、同じテーブルの人たちとの対話を聞いていなければ、読まなかった本、見なかったテレビ番組。また、一つ階段を登っていく感じです。樋野先生から色んな本の話を聞いており、テレビ番組を選ぶときにも非常に参考になります。

 

☆思いがけない1年ぶりの再会が与えられて感謝でした!

 

☆素敵な出会いの場でした!

 

☆楽しく過ごさせていただきました!

 

☆初めて参加しました。

 

☆樋野先生がいつも「人生は思い出づくりだよ」と言われているけど、本当にそうですね!

 

☆がんの方たちがとても元気で明るく・・・驚きました。

 

☆長野県から子どもががんである方のお母様が参加されており、母の愛の偉大さに感動しました。

 

☆ユーモア(あなたをもっと)の大切さを知りました。

 

☆どうしても心が沈むときがあり、難しいと思っておりますが、ここに来れて良かったです。

 

 

 

 

 

 

そして、後半の樋野先生の講話(言葉の処方箋)です。

☆「訳が分からないのに2時間ぐらいお茶を飲むのが大切」
 →目的が明確であると期待するし、人に説教してしまいがち。
 →訳が分からないと何を言っていいかわからないと、2時間程初めて会った人とでも、何もしゃべらなくても、聞いていても、相手が苦痛にならない関係になる。

 

☆「がんの悩みそのものよりも人間関係に悩む日本人」
 →がんは世界共通。
 →元気な時には家族と一緒にいる時間が少ないが、がんになると家族と一緒にいる時間が増え、人間関係で悩む人が多い。
 →奥さんががんになった時の奥さんの悩みは、旦那の心の冷たさ。
 →旦那さんががんになった時の旦那さんの悩みは、奥さんの余計なお節介。
 →訓練が学び。学びは努力すればできる。

 

☆「歯を食いしばって意識的に褒める訓練をする」
 →「接ぎ木」は、木につくまでグルグル縛る。
 →階段を上った自覚のある成長。
  不連続の連続。

 

☆「もしかするとこの時のため」 エステル記4:14

 

☆「使命を自覚すると明日死んでも良いと思える」 エステル記4:16
 →「このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります」

 

☆「人類にがんができたのは付加と削除をしたから(突然変異)」
 →‟アダムとイブ”が言葉に付加と削除をしたから
 

☆「内なる敵~聖書と癌」 1992年から樋野先生の7回の連載

 

☆「樋野先生の専門は正常細胞がいかにがん化するかの研究」

 

☆「あなたは、どこにいるのか?」 
 →居場所を忘れた人間に最初の質問
 →「私はここにいます。私を遣わしてください。」
   =役割、使命
 →がん哲学外来の原点は、アダムとイブ
 →どんな境遇に関わらず、使命がある。
  使命に気づくと、悩みの優先順位が下がる。

 

☆「一日一時間一人静かに部屋に閉じこもって深刻に悩む時間をつくると解消する」
 →何の悩みのない人生もダメ。
 →人に答えを求めても何の解決にもならない。
 →八方ふさがりでも天が開いていることに気づいて、外に出れるようになる。

 

☆「Whyではなく、How」
 →人間は不条理の世界に生きているが、いかに対応するかが自由意思。
 →どちらの道に行くかが自由意思。
 →真実を受け入れるかどうかは自由意思。
 →相手に強要したらダメ。
 

 

☆「人間は自分の死に気づかない生物」
 →あと20年は生きると思っている。
 →余命は70%の確率。確実ではなく確率。
 →無頓着なほどに大胆になる。

 

☆「トイレに大きく‟気にするな!”と書いて貼っておく」
 →そうしたら気になる。頭に入る。
 →困った時に、『ほっとけ』と思える。
 →「言葉の処方箋」
 →耐えられない苦しみは与えられない。
  耐えられる範囲の苦しみが与えられる。
 →ちょっとした学び、言葉の処方箋。

  

  

 

アッという間の2時間半が過ぎました。
今日も格調高い講話をありがとうございました。

皆さんはどの言葉の処方箋に励まされましたか?

次回は「7月1日(日)13時半~16時」です。
実は「よどばしカフェ」の4周年記念の時となります。
プロのマジシャン(手品)のカイク加藤さんと、
腹話術の加藤幸子さんによるスペシャルタイムもあります!
もちろん、樋野先生の言葉の処方箋も沢山処方して頂けます☆
是非ご家族。ご友人をお誘い下さい。

 

さて、2018年の今後の詳しい日程はこちらをご覧ください。

※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。

 

※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。

※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。 

 

なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。

 

  

 

さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!

 

樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!

 

様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!

 いい覚悟で生きるがん哲学外来から広がる言葉の処方箋  明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい

見上げれば、必ずどこかに青空が  がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

あなたはそこにいるだけで価値ある存在   がん哲学外来で処方箋を カフェと出会った24人

こころにみことばの処方箋 世界に広がる「がん哲学」      51-SVP5R6aL._SX330_BO1,204,203,200_

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「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」などが中国語に翻訳されています。
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。

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とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!

 

どなた様も、お気軽におらしてください☆

がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆

 

※2018年の予定は こちら

※淀橋教会への行き方は こちら

 

 

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さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。

現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!