第42回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
まずは「糸」を大熱唱。
今回は、ずっと気になっていた仲間も一緒に時を過ごせて感謝でした!!!
新しい方々も複数おられました!!!
参加したくとも、どうしても参加できなかった人たちのためにも、早速、前半の樋野先生の講話のおすそ分けです。
☆「糸」
→どこのがん哲カフェでも「糸」を歌っているようですね!
→縦糸と横糸があるから頑丈になる。
新渡戸稲造は自書で「内村鑑三は縦、自分は横」と言っている。
☆「万座温泉 3月7日 ミュージカル」
→嬬恋村の小学生にもがん教育
→大人も子どもも人生をいろいろ考えてる
→新渡戸 「見る人の心ごころにまかせおきて高嶺に澄める秋の夜の月」
☆「七五三では、扇をもってカメラの前に立つ」
→人生は扇のように開くから
→新渡戸稲造は「人生はすべて小さく始まって着実に広がっていく。人生は開いた扇のよう。出発点では小さくて、絶えず大きくなっていくのである」と語っている。
☆「3月7日に『われ21世紀の新渡戸とならん』新訂版 販売開始」
☆「大学生と同じスライドを使用しても、小学生は樋野先生の授業を寝ずに真剣に聞く。
→日本の大学生は、半分ほどが寝る・・・。アメリカでは、寝ない。
→日本人特有の特徴は?
☆日本は「理想の貧困化」(尊敬できる人がいない)に向かっている。
→日本の劣化
→「自分の尊敬する人」が「尊敬する人」を尊敬できる。
例)尊敬する新渡戸先生が、勝海舟を誉めてるから勝海舟を尊敬できる
例)新渡戸の教え子である南原繁と矢内原忠雄が尊敬してるから尊敬する
例)樋野先生の恩師が、東大法学部時代の総長は、南原繁。
恩師は、南原繁を尊敬していた。だから、樋野先生も南原繁を尊敬している。
→尊敬する人物に出会わないと、理想の貧困化になる
→「歴史上の尊敬できる人物」を答えられない日本人が多い。
☆勝海舟「(嫌な人がいても)、ノミやシラミがチクリと刺すだけ。命に別条なし」
☆「人と競争したり、人を批難したり、評価したりしたらダメ。」
→「人の評価をする」ことが「観察力が高い」と思っているが、違う。
→3分間人を誉める
→人を誉めすぎると人を観察する能力がないと思われる。(間違った考え)
→欠点を言う必要はない
☆「日本人のがん患者の3分の1はアメリカ人にない家族の悩みがある。」
→「30分間家族と一緒にいる」ことが苦痛になってる人が多い。
→沈黙でも良いのに、顔を見るだけでも苦痛の家族・・・。
→黙っていても相手が苦痛にならない訓練。悲壮感が漂う顔ダメ。
☆「チャウチャウ犬のような顔になる」
→無邪気に大きな愛を込めて一生懸命に。
→周りがほほえましくなる。
→一番苦しんでいる人が「にもかかわらず」
→本当に人を解放するには命令しかない。
→アドバイスではなく命令。
☆「30代は人に言われたことをがむしゃらにやる」
「40代は好きなことに専念」
「50代は人の面倒を見ろ」
「60代でも自分のことしか考えていないなら恥と思え」
☆「優先順位をつける」
→一番大切にしているものを言えるようになる。
☆「カフェは、思い出づくり」
→階段を上る。身長が伸びたと思うのは不連続の連続。
→自分の「身長が伸びた」と感じる成長。
☆「1月8日 横浜開港記念会館」
→「がんばりすぎない、悲しみ過ぎない~個性を引き出す言葉の処方箋」
☆「2008年~がん哲学外来」
→個性を引き出すことが大切
→見失ってるだけで、一人一人に存在意義がある
→存在自体に個性がある
→個性は名詞
→形容詞 良い個性、悪い個性
☆「空っぽの器になる」
→頑丈な器を準備するだけ
→出会った人が水を入れてくれる
→「あなたの知らない隠された大いなる出会いがある」
そして、近況報告と分かち合いのひと時。その裏番では、樋野先生との個人面談の時がもたれました。
各テーブルの様子を聞いてみました・・・
☆「今日初めてカフェに来られた方がおられ他ではできない病気の話で盛り上がりました。」
☆「がんの経験者がテーブルの半分の方々でした、結果的には、ほとんどがんの話にはならず、いかに苦労の人生を歩んでこられたのかをそれぞれに語り合う時となりました。『つらい所をとおったからこそ、このような素敵な場所に出会えたという喜びの到着点に至った』気がしました。どこで誰と出会うか、どこの道であったとしても、どのように心を持つべきかを人生の先輩が語ってくださったことが今日一番心に残っています。」
☆「共感をしながら、人生の育みが始まっていくんだな・・・と思いました。感謝なひと時でした。」
☆「一番いい時に一番良い出会いが与えられますね!本当に来てよかったです。」
☆「人生経験を多岐にわたってお話をする有意義な時間となりました。」
☆「近所の方で初めての方もおられ感謝でした」
☆「樋野先生の『存在自身に意義がある』という言葉がいつも心の基軸です。」
☆「色んな人と話せて有意義な時が過ごせました。」
☆「皆さんの苦労話を聞いて、大変なところを通ったからこそ、頑丈な器になっていくんだと思いました」。
☆「『60代で自分のことしか考えられないのは・・・』というのはまだなれない。70代ぐらいならなれるかも・・・という意見で60代同士のテーブルで共感しました」
☆「対話の訓練の場として、全く初めての人との会話を楽しめました。共通の樋野先生のお話から徐々に広がって行って最後にとってもいい出会いが出来て、緊張せずに『良い時を過ごせたな』と思えたことがとてもうれしかったです。」
☆「再発の心配や、病気のことで悩んでいる方との対話でした。ざっくばらんな話の奥に心の痛みや不安を覚えながら、一人一人の話に意味があるんだなと感じました。『もし、このような場がなければどれほどつらいだろうか』『一人の辛さ』の話もでました。ペットの話なども出ました。何気ない話をすること自体がすごく意味のある時間なんだなあと、その味わいを感じたひと時でした。」
さて、後半の樋野先生の講話です。あっという間に終わりますね!
☆「ブスの25箇条」
→25箇条「存在自体が周囲を暗くする」
☆「存在自体が周りを暗くしない人間になろう」
→チャウチャウ犬のように
→状況によらず無邪気に喜んでやる
☆「つもり違い10箇条」 出雲大社のお土産店
→8番目の「弱いつもりで強いのが自我」
☆「沈黙の春」
→最終章17章のタイトル「べつの道」
→「私たちは今や分かれ道にいる。あちらの道に行くか、こちらの道に行くか自由意志である。」
→訳したのは南原繁の長男 南原実(ペンネームが青樹簗一)
→何かが起ったときにどう対応するかが自由意志
→WhyではなくHowを問う。
☆「日本のがん患者の多くの人が人間関係に苦しんでいる」
→夫ががんになった時には、妻の余計なお節介
「食べなさい」「栄養をつけなさい」
相手の必要に応えずに、自分の気持ちで接している。
→妻ががんになった時には、夫の心の冷たさ
「仕事」、「今さら何を言っているの」
☆「日本で30年以上連れ添った妻が、突然に天に逝った旦那の平均寿命は3年」
→日本で30年以上連れ添った旦那が、突然に天に逝った妻の平均寿命は20年。
→世界と比較しても、男性の平均寿命が短すぎる。
→看板かじり・・・偉いつもりでも・・・
看板かじりは、病気ではなくても、看板がなくなるともろい。
☆「人を気にしたり、人を期待していると、失望する・・・。訓練。」
→3日で訓練(習慣)
→歯を磨いたり、顔を洗ったりすることは苦痛にならない(習慣になっている)
☆「何のためにがん哲学外来を始めたのか?」。
→日本は「隙間」があるから
→人に関心を持ち、寄り添う訓練のため
☆「『隙間』は一人の人間がいればだいたい埋められる」
→どんな立派な組織を作っても隙間が残る
→一人がいれば「ブリッジ」になる
→犬でも猫でも慰めることができる。隙間に入った。
→ファシリティ・ドッグ 日本に3匹
☆ファシリティ・ドッグは、家では普通に遊んで戯れている。
→外では、おとなしく仕事する。犬に慰められる。
→なぜ、人間が出来ないのか?!
→犬は無邪気に、小さなことに大きな愛を込めている。
☆「不良息子をどのように立ち直らせるか」
→初めは、周りの状況を見ている(アンテナ型)
→羅針盤型になっている
→周りが関心を持っていると不良息子も、卒業したら立派になる
→周りが関心をもたないと不良息子のまま(社会が劣化)
☆「軽井沢夏季学校」
→新渡戸稲造が軽井沢夏季学校の校長になって来年が100周年。
→1905年に新渡戸と内村が軽井沢に行っている。
→1905年の軽井沢の人口は500人。100年後にこんなに栄えている。
→花や実は落ちるが、新しい芽が出るのが人生。
→自分が死んだ後に実現することをやる。
→死んでから誰かが思い出して(種)、やってくれることをやる。
→生きてる間に結果を出すのは疲れる。
☆「100年後に一人でも思い出してくれる人が、おればそれでよい」 by 勝海舟
→自分に無頓着になれる。無頓着なほどに大胆になれる。
☆「がんになったら・・・もしかしたら、このときのため」 エステル
→その時にはわからなくても、後に分かることがある
→今は苦しい状況でも、後で
☆「自分の人生は、他人へのプレゼント」
→人にプレゼントを与えることをやるとよい
2017年のカフェも一回一回祝福され本当に感謝でした。
今回も温かい日を備えて下さって、平日にも拘わらず多くの人々をお送りくださり感謝でした。
自分中心に考えて行動しがちな私たちですが、他人の必要に共感するように改めて教えて頂き、訓練の機会が与えられ感謝でした。「痛みの経験は、隙間を埋める経験になる」と励まして下さった樋野先生のお言葉のように、お一人お一人がかけがえのない存在として存在していかれることでしょう。ご多忙の樋野先生がますます用いられ全国全世界に働きが広がるように願いつつ・・・。
2018年も毎回多くの方々を導いてください。楽しみです!
医療のはざまで苦しんおられる人々の慰めになることが出来ますように☆
新しい視点、正しい視点で物事を見ていくことができますように☆
次回は1月11日(木)13:30~16:00です。皆様のお越しをお待ち申し上げます☆
さて、2018年の年間予定が確定しました!来年も樋野先生が毎月来て下さることになりました!
詳しい日程はこちらをご覧ください。
※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
さて、樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!
※著書「がんに効く心の処方箋 一問一答」は、実は、最近の隠れた「メディカル・カフェ@よどばし」でのベストセラーです。他の本も人気があるのですが、ここ数ヶ月は一番人気です(笑)。
そして、なんと「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」が中国語に翻訳されました!
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。
とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※2018年の予定は こちら
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。
現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!