第39回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
今回も新しい方々も複数交えて満席となり席を増設致しました。
樋野先生の格調高いお話や、お互いのテーブルでの話に耳を傾けて、それぞれに新しい視点、新たな気づきを与えられたようです。悩みが解決しなくても、解消するように願いつつスタート。
まずは、皆さんで「糸」を熱唱。「♪ 縦の糸はあなた~横は私~ ♪」
では、早速格調高い樋野先生ん講話のダイジェストを分かち合わせて頂きます。
☆「縦の門(内村鑑三)、横の門(新渡戸稲造)」 by 新渡戸稲造
☆「『アルプスの少女ハイジ』から学ぶ」
→ヨハンナがこよなく敬愛していたのはゲーテ
→ゲーテとヨハンナの作品を一言で言うと自己形成小説
→「21世紀のハイジに学ぶ自己形成」
☆「美女と野獣と雪アナの共通点は?」
→無邪気に、喜んで、小さなことに、大きな愛を込める。
☆「尊敬する人物が言ったことを、自分が言った如く話す習慣をつける」
→人前で話せるようになる
☆「樋野先生の読書開始のきっかけ」
19歳の時に出会った恩師の東大法学部時代の総長が南原繁で、彼は「卒業したらスケールの大きい愛情豊かな人物になれ」といつも南原繁の話をしていた。樋野先生は、さりげなく、南原繁の本(全館10巻)を買って夜を徹して読んだ。彼の本を読むと、「私の先生は、内村鑑三、新渡戸稲造」と書かれていたから、内村と新渡戸の本を買った。・・・。
☆「人生邂逅の3大法則」
→良き先生、良き友に出会い、良き読書
☆「色んな病気や悩みがあっても、一日1時間静かに深刻に悩む習慣をつける」
→中途半端に悩むといつまでも悩む・・・セカンドオピニオンショッピング。
→ネットの情報は完全でないので、人には言えても、自分のことになると悩む。
→純度の低い専門性
→1日1時間深刻に本を読む習慣をつける
☆「純度の高い専門性と社会的包容力をもつ」
☆「かんばりすぎない、悲しみすぎない」
→頑張るのも、悲しむのも良いことだが、過ぎないことが大切
☆「がん細胞に起こることは人間社会にも起こる」
→人間社会に起こることは、がん細胞にも起こる
→生命現象は嫌な人間の存在も認める
☆「伊香保温泉でシンポジウム」
新渡戸稲造は札幌農学校の教授の時に人生に疲れて鬱的になった。2年間の保養の中で一年は日本、日本はアメリカ。その時、37歳で「武士道」ができた。日本で最後に保養したのが伊香保温泉。
☆「良き紐になれ」
「良き茶髪になれ」
☆「良き目立ちたがりやになれ」
→キング牧師の最後の講演のタイトル
☆「本物を一度は見ておく習慣をつける」
→勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄・・・など
→山極勝三郎の映画上映
☆「良いもの、真実はゴミの中に輝く」
→東京は幅が広い。町の中に本物がある。
凄い良い人も悪い人も多い。
→人と比較したり、競争したらダメ。
☆「良いもの、真実はゴミの中に輝く」
↓
「気にするな。ほっとけ。」 譲るだけ譲る
↓
「日間になり、使命・役割が与えられる」
↓
「人生の悩みは少なくなる」
「もしかするとこのときのためかも」
☆「イエスはなぜ飼い葉おけで生まれたのか?」
→ゴミの中に生まれた。
☆「お茶を飲んで1時間、歯を食いしばって人を褒める」
次は、各テーブルごとの分かち合いの80分&樋野先生との個人面談のひと時。
各テーブル、初めはお互いに慎重な表情をされていましたが、10分もしないうちに和気あいあいと、まるで以前からずっと友人だったかのように盛り上がっていました。何人かに、テーブルトークの感想を聞いてみました。
☆5回目の参加ですが、初めて樋野先生の個人面談をして頂きました。ありがとうございます!
☆顔は拝見したことのある方2人と、初めて参加された方と同じテーブルになりました。初めてお話をする人たちばかりでしたが、共通点が多く、家族のこと、病気のことなどで話が意気投合しました。
☆樋野先生の「歯を食いしばって人を褒める」の実践について具体的に話合いました。
☆「術後のリハビリの重要さ」を知りました
☆「術後の生活の中で工夫して学んだことを、どなたかにお伝えしたくてこのカフェに来ました」
☆「自分の意思で将来が変わることを知りました」
では、後半の「樋野語録」もおすそ分けします。
☆「人生は思い出づくり」
☆「1週間に一回800文字の日記を書くと良い」
→丁寧に観察するようになる。
→森を見て木の皮まで見る。
☆「宇宙を語る人物になる」
☆「よくなりたいか?」
→38年間寝たきりでも、どうなりたいか?何をしてほしいか?
→なぜクララは歩けるようになったのか?
☆「誰かが関心を持ってくれる人がいたら良い」
→そのためには自分が待っていても来ない
→人のためにやってると良き訪れが来る
→自分より困ってる人は必ずいる
→悲壮感が漂ってると人は逃げていく
→厳しい状況の人が「にもかかわらず」笑うと人が寄ってくる
☆人類最初の問いは「あなたはどこにいるのか?」
→「私はここにいます。私を遣わしてください」役割、使命
→居場所を失ってる時に、余計なお節介はダメ。
→「私はここにいます。私を遣わしてください」と言うまで待つ。
☆歯を食いしばって人を褒める。
→人を評価しない。存在だけは認める。
→存在そのものに価値がある。
☆「がん細胞のリハビリテーション」「がんの良性化」
→いかにがんをおとなしくして一生つきあう:天寿がん
→共存しかない。存在だけは認める。
→問題しか考えてないと悩みはつきないが、他のことを考えると優先順位が下がる。
→問題はある(解決しない)が、解消はできる。解消を望む。
☆「夏目漱石の『しかない』人生」
→あれもこれもでないではなく、「これしかない」生き方が良い
→解消は「誰が言ったか?」が重要なことが多い
同じことを別の人が言ったら腹が立つ・・・
→自分が言ったら慰められる人間になる
☆「『グレゾーン』を確信を持って語るには『愛』しかない」
→若い時からの訓練
☆「末期のがん患者さんのベットサイドで30分間より添えるか?」
→日本の学生は3分も持たないことが多い。対話がない。
→3日すると習慣になる。
→同じテーブルの人と話してその人たちが苦痛にならなかったかどうか。
☆「困ってる人が手帳に予定を記入できるようなことをする」
→メディカル・カフェなど
☆「八方ふさがりでも天は開いている」
→一歩踏み出す。
樋野先生「今日も格調高かったね!」
終わりに、「君は愛されるために生まれた」を皆さんと歌って、又の日の再会を期待しつつそれぞれに「良きプレゼント」として遣わされていかれました。
お帰りの時に、樋野先生の新著書「がんばりすぎない、悲しみ過ぎない。」に加えて、先月発行された‟がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばしカフェ3周年記念誌”『されど宴会』をゲットされる方が複数おられました☆今後も、ご参加された方にお渡ししたいと思っていますので、是非、お気軽にご参加下さい☆
次回は10月5日(木)13:30~16:00です。皆様のお越しをお待ち申し上げます☆
2017年12月までの予定も確定していますのでこちらをご覧ください。
※個人面談は、毎回3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
先生が、よく言われる言葉に「人生の3大邂逅」があります。その中の一つ、「よき読書」です!
※著書「がんに効く心の処方箋 一問一答」は、実は、最近の隠れた「メディカル・カフェ@よどばし」でのベストセラーです。他の本も人気があるのですが、ここ数ヶ月は一番人気です(笑)。
そして、なんと「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」が中国語に翻訳されました!
韓国語版も販売されていますが、題名が「偉大なるお節介」となっていますのでご注意ください。
とにかくすごいです!次から次に毎月のように著書が出ています!
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※今後の予定は こちら
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。
現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!