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私たちのストーリー

家庭の回復

Y. K.

子育て、夫との関係、そして、知らぬ間に今の家庭に影響を及ぼすことになっていた、自らの過去。相手を非難するのではなく、見返りを求めず愛することを学んだ、ある女性のストーリー。

 我が家は4人家族です。現在31才になる息子が中学2年生になるまでは、何一つ心配のない、絵に描いたような幸せな日々を過ごしていました。1年生から2年生に進級する春休み、息子はサッカークラブの活動中に後遺症の残る怪我をしてしまいました。そして、その出来事が、その後の彼の生き方に大きな影響を与えることになりました。熱中するものを無くした息子は、生活が日ごとに変わり、道をそれていきました。

 その行動を責める私の対応のまずさが、ますます息子を追い詰めていきました。親子関係が壊れ、私は途方にくれてしまいました。多くの相談所を尋ねまわりましたが、事態は良くなりません。主人は「男の子だからそのうち治まるよ」と楽観視しており、相談相手になってもらえず、私の心は少しずつ主人から離れていきました。

 親子関係・夫婦関係が最悪状態の時に、図書館で見つけた伊藤重平先生の"愛は裁かず"と言う一冊の本から、峯野先生のカウンセリング・セミナー、アガペー・ファミリー・ケアー・センター(以下AFCC)の存在を知りました。ノンクリスチャンだった私は、このセミナーを通して聖書の言葉に出会い、その一つひとつが私たちの生活に密着しているという事がわかりました。

 子供の行動を"裁かず赦す"という姿勢。"行動"に目を向けるのではなく、そうせざるを得ないほどに、切なく・淋しく・つらく・傷ついている子供たちの"思い"に目を向ける。"悪い子"ではなく、誰よりも繊細で優しい心を持っているがゆえに、その心を理解してもらえない事に対して、様々な行動で訴えているという心理など、"子供側の心"を、わかり易く、具体的な例を交えて教えていただきました。

 またある時"祈りの大切さ"を教えていただく時間もありました。その中で、「自分の中に何か見つめ直さなければいけないものがあるのではないか?と問うことが、真実の人間性の発見につながる。親子関係・人間関係においては、自己発見がなければ努力は実らない。」と言われ、激しい衝撃を受けました。

 "しつけ"と言う名のもとに親のエゴを押し付けてきた事や、怪我で夢を無くした息子のつらい気持を心から理解しようとしないで、良くないことをするその"行動"ばかりに目を向けていた自分に、気付かされたのです。それだけでなく、じつは私自身の心が傷ついたままでいた事、それが解決されていないが故に、私自身が不安を抱え、否定的な考え方を持つようになっていたことに気付きました。

 私の両親は離婚しており、私は母の顔を知らずに育ちました。私を育ててくれた父は、5才の時「家族の幸せのために」と無理やり別の家庭に預けられたそうです。その生い立ちからか、社会的には良い働きをする反面、お酒を飲みすぎると暴れることがあり、結婚生活も長くは続きませんでした。そんな父が再婚を繰り返すたび、家の中の空気は変わりました。家庭では争いが絶えず、私の心はコンプレックスの塊でした。

 私が34歳の頃、産みの母が「会いたい」と言ってきてくれました。今から、もう23年も前のことです。私は、母と会うことになりました。全ての恨みを捨て、母を受け入れようと決心し、初めて母へ手紙を出すことにしました。ですが、「迷惑だから…」と拒絶されてしまいました。その出来事が心の傷となって、自分自身の母性に不安を感じるようになり、子育てがつらいものとなっていたことがわかりました。

 私は、"子供のためにとりなす母"とは程遠いところにいました。家庭を守り、子供をしっかり育てなければと必死に生きてきた私は、思春期に羽目を外し始めた息子の行動が赦せず、どんどん息子を追い詰めてしまったのです。

 ある日のAFCCに参加した際、そんな私の罪の為に、何一つ罪を犯していないイエス様が、神の子として十字架にかかり、私の身代わりになって死んでくださった…そんな深い愛があることを聞きました。【アガペーの愛】と呼ばれるその愛の定義を、峯野先生はこのようにおっしゃいました。

"アガペーとは、相手のために、しかも自らに敵対し、
不利益を与える相手のためにさえ、あえて自己犠牲を甘受して、
その相手の祝福の為に捧げ仕えていく、
何一つ見返りを期待しない心と生活である。"

 「騙されたと思ってやって見てください。この【アガペーの愛】で接すると、心の底からの癒しが与えられ、必ず息子さんは立ち直りますから。」そう確信を持っておっしゃる峯野先生の言葉を信じ、セミナーにも毎月通い続け、その愛を実践しようとしました。

 頑固な心を持つ私は、イエス様を救い主と信じ、その愛に倣って生きていこうと決心し受洗するまで、11年かかりました。次々と試練が与えられ、くじけそうになることがありましたが、その時々に神様は素晴らしい奇跡を起こし、問題解決への道を開いてくださいました。

 AFCCでの学びを続けていくうちに、気がつけば親子関係・夫婦関係は修復されていました。主人と娘は、今となってはAFCCに関わる私を支えてくれる心強い協力者となりました。息子はというと、鉄筋工としてのキャリアを積み、現場を任されるまでに成長しました。2年前には結婚し、お嫁さんの家族や親戚の方々に温かく受け入れていただき、この恵みを本当に感謝しています。

「女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。
母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。
たとえ、女たちが忘れようとも私があなたを忘れる事は決してない。」

イザヤ書49章15節

「疲れた者、重荷を負う者は誰でも私のもとに来なさい。
休ませてあげよう。」

マタイによる福音書11章28節

 

 息子は、身体を張って私の間違いに気付かせ、私を神様に出会わせてくれました。どん底にまで落ち込んでいた家庭が、まるで奇跡のように、"アガペーの愛"によって、温かい家庭に生まれ変わりました。

 私は、このような大きな愛に包まれているという事を知り、安らぎを得ることができました。両親から受けた心の傷も、聖書の御言葉と、どんな失敗をしても赦し・受入れ・慰め・励まし・祈り続けてくださった先生方、そしてキリストご自身の優しさによって癒されていきました。神様に出会えたことは、私の大きな喜びです。試練が恵みに変えられたこの体験を、同じような苦しみを担っていらっしゃる皆様にも知っていただきたいと思っています。

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