父のあるべき姿とは
T.H.
父親として、夫として、あるべき姿とはなんのか。チャレンジを受け、それを行うことを決心した、ある男性のストーリー。
10月21日の夕方から23日まで、淀橋教会のエクレシアホールで"父の学校東京8期"というものが行われました。父の学校は、今の社会が抱えている様々な問題は家庭から始まっており、家庭の問題は父親に原因があるという認識の元、父親の使命と役割を認識し、家庭のあり方と大切さを悟り、本来の家庭を蘇らせることをサポートする活動です(引用:http://fatherschool.net)そのような活動に参加できた恵みを、感謝いたします。
私は、車いすでの移動でしたので、病気の調子など大きな不安を持っての参加でしたが運営スタッフの方が自動車で送迎してくださるという、大変な好意に、心から感謝しました。開校初日、パーキンソンの事もよくわかっておられる神経内科のドクターで、私と似たような体験を持った方が、話をしてくださいました。その方は、この学校の合間にパーキンソン病の患者さんを治療していますと、私にも優しく声をかけて下さいました。とたん、体調の不安もなくなり、三日間の学びに集中することが出来ました。
集会は3つのグループに分かれ、各テーブルリーダーが学びを進行していきました。まず「どうして参加したのですか」という問いかけがありました。リーダーも含む各自が、「私も工事中です」と互いに言いながら、問題点や課題点、参加の理由などを話していきました。
父の学校では、私たち参加者である父親一人ひとりに、父であるという自覚を持たせるため、よく皆で掛け声をかけあいました。「掛け声準備!父が生きると、家庭が生きる」「主よ、私が父親です」、このような掛け声を通して、私も励まされ、学びを進めていくことが出来ました。
2日間という日程の中で、4つのポイントを学びました。1番目に"父親の影響力"について。父親の身分を取り戻し、尊い役割と機能を体験し、この父親の影響力が子どもに受け継がれていくということを学びました。2番目に"父親の男性"、3番目に"父親の使命"(エフェソの信徒への手紙5章25節)、そして4番目に"父親の霊性"について学びました。父親への手紙や家族への宿題が出され、チャレンジに満ちた学びとなりました。
「夫たちよ、キリストが教会を愛し、
教会のために御自分をお与えになったように、妻を愛しなさい。」
エフェソの信徒への手紙 5章25節
学びを通して、まず私自身が変えられなければならないことがわかりました。中でも、私の中に、家族に仕える心がなければ成り立たないということを何より教えられました。今まで、自己中心的で、自分は出来ると思っていましたが、色んなことが出来ない事がよくわかりました。
参加者全員で自分の罪を書き出して、それを神様の前で燃やすという事も行いました。とても印象的でした。私もまだまだ "工事中"の身で、今までは相手に仕えてもらうことばかりを求めていましたが、これからは妻(愛する妻と呼ぶように教えられました)や子どもたちに仕えようと思うに至りました。
父の学校への参加を通して、グループ内での分かち合い、皆さんのお話し、そして、互いに良い交流のひと時が持てたことを、とても感謝しています。