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心傷つき悩む子らのために

心傷つき悩む子らのために

心病むウルトラ良い子の癒しの道

アガペー・ファミリー・ケアー・センター(AFCC)代表
駒ヶ根パノラマ愛の家理事長
ウェスレアン・ホーリネス教団 淀橋教会主管牧師 峯野龍弘

■ 今日の社会問題としての対人関係不全症候群
今日の大きな社会問題の一つは、健丈な人間関係を結ぶことができず、一人悶々と日々を過ごしている心病む青少年たちの非常に多いことです。彼らのほとんどは、いわゆる精神医学的に言う何らかの病を患っている人たちでは、全くありません。彼らは生まれてから今日に至るまでの長い間、特に幼少年時代の発育期に、人間関係(主として親子関係)を通じて、極度の抑圧やトラウマに遭遇してきた人々です。彼らはその極度の抑圧やトラウマのゆえに、いつしか他者におび怯え、他人とまろやかな人間関係を結ぶことのできない心傷ついた存在となってしまったのです。わたしはこのような状態を「対人関係不全症候群(シンドローム)」と呼んでいます。そしてその苦悩の果て彼らは、遂に不登校や引きこもり・摂食障害や家庭内暴力・いじめや学内暴力・薬物依存や非行・リストカットや自殺行為など、様々な諸問題を引き起こすまでに至ってしまったのです。

■ 心傷つき悩むウルトラ良い子たち
世の人々は、彼らを加害者、問題児として取り扱いますが、しかし、それは大きな間違いです。彼らこそ被害者、のみならず彼らは実に「ウルトラ良い子たち」なのです。なぜ彼らがウルトラ良い子なのでしょう。それは彼らが生まれながらにして、通常人に優って超鋭敏な卓越した感性(ウルトラ感性)を天から授かっていたからです。彼らは純粋志向性が強く、理想主義者で、目に見えない霊の世界や心の世界、物事の奥にある本質や意味についての探究心が旺盛で、極めて独創的かつ神秘的で、ひらめきに富み、かつ物事に対するこだわりが強く、融通が利かず、のめり込みやすい性質を持っています。その上更に彼らは自然や動物を愛し、本来は非打算的かつ献身的で、温順な感性の持ち主なのです。何とすばらしい感性ではありませんか。ですから筆者は彼らを「ウルトラ良い子」と呼んでいるのです。ところがこの超豊かな感性が、今日の世俗社会にあってはあだとなり、彼らは傷つきやすく、悩み、苦しみ、心病む人々となってしまうのです。なぜでしょうか?


■ ウルトラ良い子を傷つけ悩ます諸悪の根源

それは余りにも今日の世界が「世俗的価値観」一色で塗りつぶされてしまっているからです。「世俗的価値観」とは、他者との相対的比較の上で人間評価する能率主義的、打算的、外見主義的、唯物主義的価値観を意味します。ウルトラ良い子の鋭敏かつ繊細な純粋志向的感性は、これと真っ向から対立し、極く幼い内から抑圧を受け、傷つき病み始めるのです。とりわけその両親がこの「世俗的価値観」の強い人である時、子供を愛すれば愛するほどより強烈に「良いしつけ」という美名の下で、わが子を「世俗的価値観」によって洗脳してしまう結果になるのです。ウルトラ良い子の生まれながらの本性はこれに馴染まず、しきりと反発するのですが、遂にそれに屈し傷つき、悩み、苦しみ、病んでしまうわけです。そればかりではなく世間も、学校も、何よりも両親までもが、この根本的問題に気づかず、それは彼らが我がままで、物分りが悪いためだと決め付けて裁いてしまう時、彼らの自尊心は決定的に傷き、これが彼らの大きなトラウマとなり、遂に対人関係不全症候群を引き起こさせてしまうのです。実に諸悪の根源は、この「世俗的価値観」なのです。


■ 心病むウルトラ良い子の癒しの道

そこでこれらのウルトラ良い子を癒す道は、何でしょう。先ず第一は、いち早く両親がこれに気づき、一切の弁明をせず率直かつ真摯に加害者意識を持って、子供に謝罪することです。この癒しの力は、絶大です。 第二に、世俗の相対的価値観によらない、聖書で教えられているような永遠不変の純粋な絶対的真理、特に人間の自己利益と結びついている、欲望から出てくる、要求する愛ではなく、自己犠牲をも甘受して相手のために献げ仕える真実な愛(アガペー)を求めて生きることです。これこそが彼らウルトラ良い子の中に潜在する純粋感性に見事合致し、深い感動を呼び起こすことができるのです。 第三は、彼らが立ち直るまで、どこまでも命令・禁止・奨励することは避け、同心・同歩・同行し、ほのぼのとした明るい、温かく、ユーモラスな言葉をもって、愛の全面受容に努めることです。 最後に、「アガペーとは、相手のために、しかも自らに敵対し、不利益を与える相手のためにさえ、あえて自己犠牲をも甘受して、その相手の祝福のために、献げ仕えて行く、何一つ見返りを期待しない、心と生活」です。ここに確実な彼らの癒しの道があります。


■ さらに詳しく知りたい方は下記へご連絡下さい

<東京AFCC(毎月1回土曜日に例会あり)>     代表:市川牧子
※ AFCCとは、アガペー・ファミリー・ケア・センターの略称です。
会場:淀橋教会(東京都新宿区百人町1‐17‐8)  電話:03‐3368‐9165

<駒ケ根パノラマ愛の家(随時)>   代表:今村都
駒ヶ根パノラマ愛の家(長野県駒ヶ根市東伊那7788)   
0265‐83‐1909
駒ヶ根パノラマ愛の家は、キリスト教の愛の精神に基づいて2004年5月に設立されました。地域の皆様にご理解とご協力をいただき、また素敵な交流をいただいております。この素晴らしいアルプスの麓の東伊那で、心傷ついた青少年たちや疲れた方々が、ある人は自分を見つめ、ある人は新しいチャレンジをし、また、ある人はゆっくりと心と体を癒し、元気をいただいて、その人らしい笑顔を取り戻していきます。自然の中で心を癒やし、共に分ち合い、共に生きる、愛<アガペー>の共同体です。

       

 「駒ケ根パノラマ愛の家」の詳細は こちら