第27回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」
朝夕涼しくなっとは言え、まだまだ日中の暑さは厳しく、台風や地震なども頻発する昨今ですが、今回も多くの方が参加して下さり感謝でした。体調ゆえに、家族の介護のために参加したくても参加できなかった人たちも沢山おられますので、お分かちさせて頂きます。
全国各地を日々東奔西走の樋野先生ですが、今回も格調高いのに、親しみがある口調で、良い表情で語って下さり、参加者一同、お顔を拝見するだけで幸せそうでした。
まずは、前半の樋野興夫語録です。笑顔が素敵でした!
☆台風が過ぎ去ればなぎになる
→悪いことも長く続かないが、良いことも長く続かない
→人間不条理の世界に生きている
☆「がんの陰にかくれないで」
「なりたい自分になる」
☆人類最初の問い「あなたはどこにいるのか?」 創世記3:9
↓ 人によって違う。時がかかる。
「わたしがここにおります。わたしを遣わしてください。」 イザヤ6:8
☆病気は誰にも起こるけど、どう反応するかは自由意志
→雨は誰にでも降るが、どう反応するかは自由意思
→人生、分かれ道に立っている
☆本来、医者には二つの使命がある
①純度の高い専門性 最先端の医療
②人間的な責任で手を差し伸べる
これが失われつつあるからがん哲学外来をスタートした。
→医療の隙間を埋めるカフェの働き
☆何事も、はじめは小さく始まる
→勇気あるチャレンジングから
☆生きている魚は水流に逆らって泳いでいる
☆毎日いろいろあるが「病気であっても病人でない」
☆日本メディカルビレッジのシンポジウム
日本メディカルビレッジ理事長(樋野先生)
地域医療連携学会
☆がんと認知症は逆相関するか?
☆2人に1人はがん、3人に1人は認知症
→認知症になりたいという人は家族に認知症の人がいないことが多い
→認知症は、自分は分からず良いかもしれないけど、
→がんは、自分は苦しいが高尚(ユーモラスに語る)
☆人間いつかは死ぬ。死ぬときの2つの言葉。
「これでおしまい」 勝海舟
「もういきます」 内村鑑三の娘が難病で死ぬとき
☆「みなさんの夢は何ですか?」
→自分の夢を人前で言えるような訓練をする
→即答しないと子供の教育にならない
→ためらいもなくその場で言える習慣をつける
☆「天国で7人の侍とカフェを開く」
→勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、
☆天国でカフェを開いて良いか、
→黙示録19章 日々勉強
☆「もしかするとこの時のため」 エステル4:14
→そういうことが多い。
→若き日に読んだものを暗記して脳の引き出しに入れ、
☆どんなに苦しくても1日1時間部屋に閉じこもって誰とも相談せ
→1時間後には外に出られる。
☆苦しんでいる人に周りがとりがちな態度
①同情、憐れみを持っていく・・・
↓
②それでもいうこと聞かないと注意する
↓
③向こうが反発すると怒る
※本人は全く慰められない!ヨブ記から学ぶ。
☆出雲大社にある銅像 因幡の白兎
お母さんから漫画をもらった(親の教育)ので因幡の白兎を知って
☆人が知らないことを言えるようになると自信になる
→気骨が出る
→知らないことを偉そうに聞いたことを言う(良い出会い)
☆樋野先生は19歳から夜を徹して本を読んだ。南原繁の本を最初
→南原繁が「私の先生は内村、新渡戸」と書いていたので、
→また、弟子の矢内原忠雄の本も読んだ。
☆メディカル・カフェでは、自分か感銘を受けた言葉を言っている
→自分が慰められた言葉を暗記して言っているだけ
☆
→1年たつとすごい数になる
※そして、個人面談の時間!面談は別室で、他の方々は、同じテーブルになった方々との1時間の対話の時間です。
グループごとの分かち合いの時間も、和やかに過ぎて行きました。
各グループからの感想を以下に記載します。
☆「話せば話すほど、
☆「男だけのテーブルも定着してきました。
人によっては男同士だからこそできる話もあるようです。」
(男女混合もテーブルももちろん複数あります)
☆「たまたまがん患者だけのテーブルでした。最近手術された方、まもなく手術される方、
☆「他の場所ではなかなかできないような、がんの話、
☆「抗がん剤の副作用で悩んでいましたが、
各テーブルに涙と笑顔の花が咲いてる時に、
☆面談をされた男性は「
☆女性の方は、「先生の風貌や話し方に癒されてほわっとした」
そして、後半の樋野興夫語録です。相当格調高かったです!
☆時々「何のためにやっているのか?」と思うことがある。
→自分のエネルギーが吸い取られる時がある
→相手がうれしくなるり、自分もうれしくなるのが一番いいが、自分が失えば、相手が得ることもある。
→人間はバランスの上に成り立ってる
※人と接する時の心構え、覚悟は、自分が犠牲になること!
☆本当の真実は無料。ゴミの中にある。
ゴミの中に探しに行く。 cf) イエスはなぜ宿で生まれなかったのか?
☆「空っぽの器を用意する」訓練 来た人が水を入れる
→器で大切なのは、底が抜けてないこと!穴があいていたら水を入れても出ていく。
→つまり、いい加減でないと見せるだけ。来た人が自分で水を入れる。
→自分を押し付けない。しゃべりたくても黙る訓練(大変)。
→訓練すると慣れる。人間は訓練する動物。
☆何を訓練するかが人間の分かれ道。人間の自由意思。
→「高尚なる人生~
☆存在そのものが重要
→To doの前にTo be(何をするかの前に何であるか?)
☆あなたの存在を見て誰かが慰められる人が必ずいる。
→自分より苦しんでいる人は自分の近くにいるもんだ。
→人のために自分がある。
→マイナス×マイナスは、プラス。
自分よりも困っている人を探しに行くとプラスになる。
☆マイナス×プラスの人生は、マイナス
プラス×マイナスの人生は、マイナス
☆人間は苦しみがあると忍耐が生まれる、
☆「性格」は与えられたもの。名詞は与えられる。
「良い」か「悪い」か形容詞をつけるのが自由意思。
☆「顔だち」は変えられないが、「顔つき」は変えられる。
「良い顔つき」か「悪い顔つき」か?
その訓練のカフェでもある
☆カフェにきて今日満足しなくてもよい。いつか思い出す。
→人生は短いようで長い。ちょっとしたことが大切。
→死に恐怖していた人が明日死んでも良いと思える。
すごいですね!
次回は10月2日(日)14:00~16:00です。皆様のお越しをお待ち申し上げます☆
以前の予定では、13:30~16:00の予定でしたが、会場側の諸事情で14:00スタートとなりました。
※個人面談も3人程可能ですが、事前申し込みが必要です。個人面談をご希望の方は、3日前までに yodobashi@church.email.ne.jp または03-3368-9165 で、中村和司/市川牧子担当教師宛でご連絡「○月メディカルカフェ面談予約」でお申し込みください。最近は、事前申し込みをしないと、当日では面談してもらえないことが多いのでご注意ください。
※個人面談が不要の場合は、登録の必要はございません。当日お気軽にお越しください。
※ご多忙の樋野先生のご都合などにより3週間ほど前までは日程変更もありえますので、このサイトや電話などで直前に今一度ご確認くださいませ。
なお、「がん哲学外来 メディカルカフェ@よどばし」の第一回目から今回までの内容は こちら にアップされていますので、時折思い出しては何度も読み返してみられるのも良いかもしれません。先生の顔写真などの画質は相当小さくしていますが、雰囲気はお楽しみ頂けると思います。
樋野先生の出版されている著書は実に沢山あるのですが、以下の本などは「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」でもお買い求めいただけます。本当に連日テレビや雑誌で樋野先生や「がん哲学外来」や「メディカル・カフェ」が取り上げられています。すごいです!
樋野先生の柔和な表情をご覧いただくだけでもほのぼのしますが、ことばの処方箋素晴らしいですね!よく効きます!無料!副作用ゼロです!年間の予定が出ていますので、是非、お気軽にいらしてください。途中の出入りもOKです!
様々なことで、どうしても参加が難しい方には、沢山ある書籍の中から特に以下のものをお勧めいたします☆
どなた様も、お気軽におらしてください☆
がんの方も、がん患者の家族の方も、人間関係に疲れておられる方も、元気な方も、初めて方も、「将来のために」備えたい方も・・・どなた様も大歓迎です☆
※今後の予定は こちら
※淀橋教会への行き方は こちら
さて、この素晴らしい樋野先生の講話・・・実は日本各地、時には海外で連日のように講演をされています。
詳しくは 「一般社団法人 がん哲学外来」 をご覧ください。
現在94カ所ほどのメディカル・カフェが全国で行われていますが、全国に7千ヶ所必要と言われています。
医療の隙間を埋める場として、ますます必要が叫ばれているこの働きがさらに広がっていきますように!
世界の悩める人々のために豊かに用いられますように!